MDペーパーパッド コットン A5<無罫>

2月23日のプレスリリースによるとこう書いてありました。

 『MDペーパーパッド』は、これまで、「ミドリオンラインストア」および海外にて販売を行ってまいりましたが、国内でのご要望も多く、展開を決定しました。従来の「MD用紙(クリーム)」に、新たに「MD用紙(コットン)」を加え、定番製品として発売します。

プレスリリース | MD PAPER PRODUCTS®「書くを愉しむ」新アイテム誕生

MD用紙はトラベラーズノートにも使われており、好きな紙のひとつです。万年筆の試し書きに使うにはノートはもったいなく感じます。ノートパッドなら一枚一枚切り離せるので、この製品の販売を結構楽しみにしていました。

あまり店頭で見かけることはありませんでしたが、今日、ソレイユのフタバ図書に行ったら売っていました。

f:id:digistill:20180421232231j:plain

背表紙にはこのような刻印があります。厚紙を使っているので、立ちながらのメモなども可能です。

f:id:digistill:20180421232243j:plain

紙の左下に切り欠きがあります。

f:id:digistill:20180421232248j:plain

このペーパーパッドは上だけでなく、右側も糊付けされています。そのため、しっかりと紙が固定され、安定して筆記することが可能です。切り欠きはめくる起点がわかりやすくするための工夫のようです。

f:id:digistill:20180421232253j:plain

今回購入したのはMDペーパーではなく、MDコットンの方です。

下は左が通常のMDペーパーで右がMDコットンです。

f:id:digistill:20180421232814j:plain

MDコットンはMDペーパーよりも白色度が高いです。20%コットンが含まれているようです。MDペーパーよりも紙が少しざらついています。触った感じは少し柔らかい感じがします。筆記してみると、ざらつきはさほど感じません。インクの吸いがいいのか、筆記線がMDペーパーよりも少し太くなるようです。ちなみに、上の写真の万年筆はサファリのEFでインクはラミーのブルーです。

下の写真はいろんな万年筆や筆記具で書いた例です。

f:id:digistill:20180421232300j:plain

インクはよく吸うようなイメージですが、裏抜けはありません。

90枚で648円なので、一枚あたり7.2円です。ロディアのNo. 16が80枚で594円なので、一枚あたり約7.4円とほぼ同等です。書き味はMDペーパーパッドの方がいいと思います。

ところで、ソレイユでは昨日からフタバ図書の主催で文具祭りが開催されています。明日は文具王として有名な高畑正幸さんのトークショーが開かれるようです。今日だったらよかったのに。

f:id:digistill:20180421232303j:plain

ミドリ メモ MDペーパーパッド コットンA5 無罫 15237006

ミドリ メモ MDペーパーパッド コットンA5 無罫 15237006

 
ミドリ メモ MDペーパーパッド A5 無罫 15235006

ミドリ メモ MDペーパーパッド A5 無罫 15235006

 
ミドリ メモ MDペーパーパッド コットンA4 無罫 15238006

ミドリ メモ MDペーパーパッド コットンA4 無罫 15238006

 
ミドリ メモ MDペーパーパッド A4 無罫 15236006

ミドリ メモ MDペーパーパッド A4 無罫 15236006

 

 

TWSBI付属のシリコーンオイルは使わないほうがいいかも

TWSBIは購入後、インクを入れてしばらくすると、ピストンが異様に硬くなります。特に二本目はひどくて、もう壊れてもいいやってくらい渾身の力をこめないと動かないくらいでした。

TWSBIは付属の工具で分解できます。また、液状のシリコーンオイルが付属しています。それでメンテナンスするわけですが、あまり効果が長続きしない印象です。

そういえば、学生時代、精密合成の三方活栓などに塗布していたグリスがあったのを思い出しました。学生時代に使っていたのはダイキンのデムナムグリースというフッ素グリースで50グラムで16000円以上する超高級品です。私の所属していた研究室はかなり豊富な資金が常にあり、試薬は最も高級なものしか買うな、金よりも時間がもったいないという方針の研究室でしたが、デムナムグリースを無駄に使うと先輩から叱られました。

というわけで、手持ちのグリースを塗布してみました。塗布して数日たちますが、ピストンはかなりいい感じで動いています。TWSBI付属のシリコーンオイルは使わずに、自分で選んだグリースを使ったほうがいいかもしれません。ただ、あくまでも自己責任ですが、シリコーンオイルやフッ素グリースなら樹脂にはそれほど悪影響は与えないでしょう。ただし、溶剤を含んだエマルジョンタイプは避けたほうが賢明だと思います。

ペンクリニックのススメ、ただし、注意も必要

百貨店や文房具店で時々開催されるペンクリニックというイベントがあります。定期的に行われている店舗もあるようですが、広島では不定期なペンクリニックが多いです。

ペンクリニックというのはメーカーの万年筆の専門家が無料で調子の悪い万年筆のメンテナンスをしてくれるというイベントです。書き心地が悪いペンを書きやすくしてくれたり、ペンの調子を見てもらうだけでも問題ありません。

私のプロフィット21はもともと太字だったものをF字相当に削り出してもらっています。セーラーの工場に勤務している長原さんにやってもらったので、これを改造というべきかどうかは微妙なところです。ですから、プロフィット21は持っていますが、標準的なプロフィット21がどのようなものかは知りません。長原さんに調整しもらったプロフィット21ですが、少しザラツキがあるのが気になっていました。少し前、大阪難波で開催されたペンクリニックで仲谷さんに少しだけザラツキ調整してもらいました。だいぶザラツキは軽減したものの、まだ若干気になる引っ掛かりがある状態でした。

先日、広島で開催されたパイロットのペンクリニックで土田さんにさらにザラツキやフローの調整をお願いしました。

f:id:digistill:20180419223519j:plain

ザラツキというのはないほうがいいわけではないようです。むしろ、適度なブレーキがかかることによるペン先の過度な滑りを抑制するという調整方法があるようです。セーラーの長原さんの記事を読んでも、そのようなことが書いてあったと思います(セーラーの「もっと知りたい!万年筆のこと」というコーナーに書いてあったはずですが、今はウェブページ自体が削除されているようです)。ですから、長原さんの調整は若干そういう雰囲気を残しているんだと思います。

ただ、それが好みかどうかはまた別問題。書くというだけなら、間違いなく書きやすいです。筆圧ゼロでインクはスムーズに出ますし、途切れもなくフローも良好です。しかし、時々繊維一本分くらいを引っ張るようなプチっとかサリッのような抵抗が発生する角度がありちょっとざわつく感じが残っていました。しかし、今はほぼ皆無です。適切な筆圧で書けばかなり気持ちがいいです。

ペン先をメーカーの設計以上に削ったり調整するのを好まない人もいると思います。私の場合、そこのところにはあまりこだわりがなく、結果が良ければそれでいいと思っています。ただ、ペンクリニックのススメとはいうものの、注意も必要です。私の経験からして、必ずしも完璧になるとは限らないし、買った時とは大きく性質の異なるペンになることもあります。ペンクリニックと一言で言っても、いろんな人が開催しているので、必ずしも相性のいい人の出会うとは限りません。つまり、最悪ダメになってもしょうがないというくらいの気持ちの余裕は持っていたほうがいいかもしれません。ダメといっても書けなくなることはあるわけがなく、筆記感が好みに合わないという意味でのダメという程度の意味です。

仲谷さんや土田さんはペン先を機械で削ったりはせず、手で曲げたり、細目のラッピングペーパーで少しこする程度で、ペンポイントの形を大きく変化させるような調整はしていませんでした。

ところで、いまだに書き味ナンバーワンはパイロットのキャップレスです。筆記音はプロフィット21の方が小さいのですが、キャップレスは安定感が抜群なのです。万年筆らしい筆跡ではないですし、ゆったりとした書き心地ではないんですが、安定した筆記線が引け、Fにも関わらず引っ掛かりは皆無です。このキャップレスも調整後納品してもらっているので、初期状態を知りません。

シルキータッチとでもいうような極上な筆記感を感じれるのは、実は先日調整してもらったTWSBIの中字です。ニーモシネ程度の平滑度の紙に筆記すると素晴らしい書き味です。ニブはスチールなのですが、今のところ、ペリカンのM400よりも書き心地は上です。ただし、懐の深さはM400の方があり、タッチはやわらかめです。もう少し馴らしが進めばこちらの方が気に入る可能性はあります。

Digistillへの連絡はこちらから