ぺんてる オレンズネロ

ぺんてるから公式にオレンズネロの情報が出てきた。

オレンズネロ|商品紹介|ぺんてる株式会社

さらにスペシャルサイトも公開されていた。

orenznero(オレンズネロ)|ぺんてる株式会社

普通のオレンズもかなり気に入ってるのに、これで自動芯出し機構が実装されたら最強じゃないか。あとは軸の完成度が気になるところ。よかったら、0.3 mmも買ってしまうかもしれない。注文してる0.2 mmはいつ来るかな。

今、東京にいるのでもしかしたら明日、遭遇できるかもしれないな。ちなみに、今日、蒲田あたりでは発見できなかった。

文房具の発売でここまでワクワクするのは初めてだ。

ノーマディックのペンケース

ネオクリッツはすっかり会社の机の上でペン立てになっている。

最近持ち運んでいるのはノーマディックのペンケースだ。同型のペンケースはあるが、布っぽい素材のものはもうないようだ。

このペンケースはボタンを外すとペンが差せるようになっていて、ペンが干渉しないのがいい。ジッパーも二か所あって、消しゴムとか替え芯とか定規とかかさ張らないものを入れておける。マチがないので、あまり入れすぎるとパンパンに膨れる。

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最近ちょっと気になっているペンケースがある。リヒトラブのペンケースでアマゾンでベストセラーになっているA7551-24だ。もう考えられる限りのありとあらゆるペンを詰め込んで持ち運べそうだ。

そんなにペンがあって全部使うんですかって言われるけど、まぁ、使うとしか答えようがない。米と魚と野菜食っとけば死なないかもしれないけど、たまにはハンバーグとかラーメンとかかつ丼とかそういうのも食いたい。それと同じことだ。どれが一番好きとかそういう問題でもない。

ただ、究極的にはシンプルな組み合わせに収束することを目標としている節はある。もしかしたら、限りなく発散する可能性もある。

予測可能な未来ほど、どうでもいいものはない。わかっていてあえてわからないふりをして、いちばん聞きたいことを最後まで聞かない、そんなことってあるじゃないか。

[ノーマディック] ペンケースD Pencase D PF-04 黒 黒

[ノーマディック] ペンケースD Pencase D PF-04 黒 黒

 

 

 

リヒトラブ ペンケース A7551-24 黒

リヒトラブ ペンケース A7551-24 黒

 

 

ポストイットにはサインペンがよく似合う

75×75 mmサイズのポストイットは自宅の机にも会社の机にも常に置いてある。思いついたことやメモ、TODO、伝言など、テンポラリーな情報を書きつけるのにこれほど便利な道具はない。ちゃっちゃっと書いて、ペタッと貼り付け、あとは焼くなり煮るなりするだけだ。ただ、その性質上、パッと見てわかりやすいことが求められる。

筆記具はサインペンがよく似合う。

下の写真はいろんな筆記具で書いて、少し引いて撮った写真だ。

サインペンで書いた文字ははっきりと読み取れるのがよくわかる。少し多めに字を書きたいときにはプラマンも程よく太くて鮮明な筆跡だ。

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ポスト・イット ノート 超徳用 75x75mm 450枚 パステル CP-33SE

ポスト・イット ノート 超徳用 75x75mm 450枚 パステル CP-33SE

 

 

 

ぺんてる サインペン  XS520AD5 5本パック 黒

ぺんてる サインペン XS520AD5 5本パック 黒

 

 

 

ぺんてる ボールペン 水性ペン トラディオ プラマン 黒 TRJ50-A

ぺんてる ボールペン 水性ペン トラディオ プラマン 黒 TRJ50-A

 

 

オレンズの真価

また、オレンズか!と思われてもいいのだ。

オレンズの真価は折れないメカニズムではなくて、芯の繰り出し機構にあると思う。パイプがスライドして折れないなんてことは回転モーメントから考えれば誰でもすぐに思いつく。あとはある程度の工作精度の問題だ。芯がある程度飛び出すことを前提にパイプがスライドするなんてシャーペンでいいなら、それほど作るのも難しくないだろう。

細い芯が折れず、芯を出さない状態で気持ちよく書くためには、ワンノックで口金が目いっぱいに伸び、なおかつその先端まで芯が充填された状態でチャックで芯が固定されることだ。先ほども書いたように、オレンズは適度に芯が減れば途中でノックしても口金が目いっぱいに伸び、芯が先まで充填される。この挙動が不思議なのだ。

このような挙動は通常のシャーペンのようにワンノックで所定量の芯が繰り出されるようなチャック機構では達成できない。

試しにスライドパイプを外して、口金だけにしてノックしてみた。すると、軸に入った芯が全てスルスルと出てきた。通常のシャープペンシルは口金先端に穴の開いた樹脂材料(ストッパ)が設置してあり、芯が滑り出さないようにブレーキをかける役目を果たしている。チャックが芯を離すタイミングで芯がストッパでぴったり止まれば繰り出し量が決まる。しかし、オレンズにはこの樹脂ストッパが存在せず、スライドパイプがそれと類似の役割を果たしていると思われる。

続いて、ノーマル状態で芯を充填し、ペンをさかさまにしてノックしてみる。ノックすると芯はフリー状態になるのでそもそも芯は出てこない。これは先ほどの観察から推測できる。この時、ノックと共にパイプがせり出すが、ノックを戻すとパイプは戻る。

続いて、通常状態でノックを繰り返し、ある程度芯が飛び出た状態にして、引き続き、ペンを逆さまにして、ノックを続ける。すると芯は伸びないものの、落ちていかない。つまり、芯とパイプの間には摩擦力が発生しているのだ。

しかも、摩擦力が強いのは先端部分ではないかと思われるのだ。つまり、パイプの先端部分は少し狭くなっているのではないか。そうすると説明がうまくいく。

つまりこうだ。

ノックすると、チャック部分がせり出し、スライドパイプユニットを所定の位置まで押し出す。引き続き(というか同時に)、重力で芯が下りてくる。芯は無限に伸びるのではなく、ある程度きつくなると止まる。そのきつくなるポイントは先端に限りなく近い部分というわけだ。その証拠に、口金が内部に入った状態からワンノックして書こうとすると、わずかに口金が無駄に動く。つまり芯がパイプの先端まで降りてこず、パイプ先端に若干芯が充填されていない部分があるのだ。この量には個体差があるものと思われる。

書いた自分しかわかってない可能性が高いけど、たぶん、メカニズムはこういうことだと思う。このパイプ、どうやって加工してるんだろう・・・。若干先端を絞ってるはずなんだよなぁ。テーパーのついた穴を開けた冶具に所定荷重で押し当てたりしてるのかな。

オレンズ0.2の真価は折れないことに非ず

オレンズは基本的に折れない。

ただ、何時いかなる時でも折れないかというとそんなことはない。不安定な状態で書き、思わずものすごい鋭角で紙とペン先がこすれたりすると、想定以上に芯が露出してしまい、その状態で筆記するとポキッと折れる。芯が露出するとおもしろいくらいに折れる。まともに筆記できない。言い換えれば、それだけオレンズのスライドパイプの効果は絶大だということだ。

オレンズをしばらく買わなかったのには理由がある。それはこのスライドパイプ方式で折れないというのが子供だましに感じたからだ。「こんな強引な解決方法で何が折れんズじゃ!ダマされんぞ、アホかっ!こんなアイディアなんて俺様が100万年前から思いついてボツにしてたわ」とバカにしていたのだ。ぺんてるも落ちたものよのぉ・・・とすら思っていた。しかし、オレンズネロという予想外の刺客にヤラレタ。なんか武骨でカッコイイ!と不覚にも思ってしまったのだ。そうなってしまうと痘痕も靨。スライドパイプもちょっといいんじゃないと、ネロの発売を待ちきれずにリミテッドエディションを買う始末だ。

しかし、このスライドパイプ、よくできてるのだ。構造が完全に理解できてないけど、チャックの構造やペン先の構造が普通のシャープペンシルと全然違う。よくできてるなと思うのは、ある程度摩耗した状態でワンノックするとほぼフル露出の状態までパイプが伸び、それ以上芯が露出しないのだ。なんでこういう挙動をするのかちょっと理解できてない。

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あれ、なんの話だったっけ。

ああ、そうか。オレンズはほんとに折れないんだけど、折れないことより0.2 mmという細さで書けることそのものに価値があると思うってことだった。当然0.2 mmの芯が折れずに書けるってところに新しさがあるんだけど、価値はそこじゃなくて、0.2 mmで書けるという結果にある。同じじゃんって思うけど、これが0.5 mmだったら自分はあまり価値を感じない。0.5 mmだったらデルガードでも折れないし、そもそも0.5 mmの太さなら折れない仕組みがなくてもそんなに折れない。折れないなんてつまらんことは飛び越えて、0.2 mmで書けるなら書いてみぃやってことだ。

0.2 mmで書けると(実際の太さは45度に傾けて筆記し続けると0.2 mmの√2倍だけど)、論文や教科書の隅っこにちょこちょこと計算するときにたくさん書ける。また、思考にはスケール感のようなものがあって、ぼんやりしたことをザザッと展開する場合にはむしろサインペンくらいの太さのほうが思考がスラスラ出てくるが、計算とか図形、グラフを書く場合には添え字とか記号を小さく書きたいことが出てくるので細い方が都合がいいのだ。

だから、オレンズは0.2の方が価値があるし、むしろ、オレンズ0.1を出してほしいくらいだ。0.3もそんなに悪くないけどね。

 

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