雑誌サライ付録「北斎ブルーの太軸万年筆」

年末に発売される雑誌に付録として万年筆が付くものが最近は増えているような気がする。今年はその中でも北斎ブルーの「太軸万年筆」が気になっていた。今日発売だったので早速買ってきた。

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軸は金属製で結構重量感がある。具体的にはカートリッジを付けて27 gだ。カートリッジを取り付けたコクーンが25 g、コンバーターを付けたプロフィット21が25 gで同じくらいだ。首軸はコクーンより若干太く持ちやすい。

キャップの勘合はネジ式でなくスライド式だ。キャップを軸の尻にポストすることは可能だが、あまり強くははまらない。

造作の程度は結構よくて、安っぽさはあまりない。インナーキャップもしっかりとしたものが付いているので、インクも乾きにくいのではないだろうか。

キャップの外輪にはサライのラクダのマークまでプレスされており、結構手が込んでいる。

カートリッジはヨーロピアンタイプで、おそらくOHTOのものが使える。

↓左が付録、右がOHTOのカートリッジ

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ハート穴が少しズレており、ニブの工作精度は若干低いといえる。ただ、切割とペン芯の溝はきっちり一致しており、組み立ての精度は高い。ペンポイントは若干いびつな部分もあるが、きれいなペンポイントが付いており、ズレ等はない。

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筆跡はこんな感じ。

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サファリのMとかペリカーノジュニアのAとだいたい同じくらいか。ノートなどに筆記するにはちょっと太いと思う。ニブはステンレスだが、しなりは感じる。ちょうどコクーンくらいの感じかな。筆記感はすごくなめらか。引っかかり感やカリカリ感はほぼ皆無。万年筆らしい非常に気持ちいい筆記が可能だ。サライの価格が税込み950円なので、万年筆を買うくらいの気持ちで買っても十分満足できる一本ではないだろうか。

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雑誌本体に牡蠣の記事があり、広島の横川にある「お好み焼き得」と「モンキュール」が紹介されている。どちらもいつも多くの人で賑わっている店だ。また、エキニシと紹介されているエリアもたまに行くが、古くからあるこじんまりした店が多い一角だ。広島駅の南口を出て右に曲がり、郵便局の前を通り過ぎてしばらく歩き、右に曲がると多くの飲食店が出現するエリアがあるはずだ。徒歩で5分ほどの距離なので、広島駅で降りた際にはぜひ足を運んでみては。

サライ 2018年 01 月号 [雑誌]

サライ 2018年 01 月号 [雑誌]

 

 

ロルバーン ミニ

ちょっとしたメモやTODOに使っているロルバーンがもうすぐ使い終わるので、次はニーモシネを使おうと机の上に出しているのだが、また、ロルバーンを買ってきてしまった。

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今使っているロルバーンはちょうど二カ月ほど使ったものだ。表紙や裏表紙は厚紙でそれほど特殊なコーティングをしているようには見えないが、耐久性は十分である。

ロルバーンの特徴といえば、透明なポケットだが、このミニには5枚のポケットが付いている(他のサイズは使ったことがないのでわからない)。これが意外と便利で、後で参照したいメモは切り取って、ポケットに入れておくとクリアファイル的に使える。

また、ZOOM707がリングのところに収まるので、とっさのメモの時に役立つ。

 

デルフォニックス ロルバーンポケット付メモミニ ダークブルー

デルフォニックス ロルバーンポケット付メモミニ ダークブルー

 

 

 

デルフォニックス ロルバーンポケット付メモメタリック ミニ ゴールド

デルフォニックス ロルバーンポケット付メモメタリック ミニ ゴールド

 

 

バンクペーパー ライティングペーパー A4 T25

少し前から気になっているノートパッドがあった。100枚綴りとは言え、1500円もするのだ。表紙に「BANK PAPER」と書いてあり、何だろうと調べてみると、こんなことが書いてあった。

バンクペーパーは、三菱製紙が1960年に銀行の帳簿用紙として開発した筆記用の上質紙。万年筆、ボールペン、鉛筆などに対する筆記特性が良く、バインダーなどに綴じたときに破れにくいように引き裂き強度と耐摩耗性、剛度(紙の腰)を重視して作られています。

http://shumibun.jp/articles/diary/detail/

より、引用。

 

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実際にいろんな万年筆で書いてみた。

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ツルツル、ヌメヌメした書き心地ではなく、しっかりとした筆記感のある書き味だ。それでいてペン先は軽く走る。表面は若干ザラザラしているが、EFとかでも引っかかりはなく、しっかりとした剛性を感じる。万年筆のペン先を走らせると、ザッザッサッというような小気味よい音がする。インクの乗りがよく、裏抜けは全くない。

紙を透かして見ると「THREE DIAMONDS」と書いてあるので、まさに三菱製紙のバックペーパーに間違いない。

メモなどに常用するにはちょっと高いけど、万年筆が好きな人だったら一度は試してみてもいいかもしれない。

一枚15円が高いか安いかは価値観次第だが、この紙のノートがあったらそのうち欲しいなぁ。

ちなみに、自宅で使っているモレスキンは2005年に購入したものだが、未だに自宅で使っている。買った当時はまだモールスキンと呼ばれていた。とある用途に使っており、割と頻繁に書き込んでいるんだけど、今、半分くらいしか使っていない。10年近く使っているが、表紙はしっかりしており、紙もしっかりしたままだ。それほど高品質な紙とは思えないんだけど、このくらいのロングスパンでも使えるものなので、用途によっては1000円や2000円のノートといえども必ずしも高いとは言えない。

バンクペーパー ライティングペーパー A4 T25

バンクペーパー ライティングペーパー A4 T25

 

 

キーボードの掃除にアクアクリーン

コストコで買う定番品として、アクアクリーンがある。

アルカリ性の水なので、油がよく取れる。しかも、びっくりするくらいきれいに取れるので、一度これを使ったら界面活性剤系のキッチンクリーナーは使う気がしなくなる。買う前は水がこの値段?と思ったけど、使えば納得できる。

キーボードをしばらく使っていると、テカテカになってくる。これは摩耗によるものもあるだろうが、手の脂によるものもある。そこでコストコのキッチンペーパーにアクアクリーンを軽くしみ込ませ、なでるように拭いてみた。そうすると、かなりすっきりとテカリが消えた。ごしごし拭いたわけじゃないので完ぺきではないが、すっきりした程度にはきれいになった。もしかしたら塗装や印刷まで剥げる可能性があるのでおススメはしないけど。 

ちなみに、皮脂の成分のひとつがグリセリン酸脂肪エステルらしい。このような油はアルカリによりケン(鹸)化反応が起きる、つまり、油が石鹸になる。石鹸は水に溶けるばかりでなく、油を包んでミセルを形成し、さらに汚れを落とすのに役立つ。つまり、脂肪酸系の油は特にアルカリ性の水溶液でよく落ちるというわけである。

いいかえると、アルカリ水溶液で取れないような汚れはアクアクリーンでは取れないので、何でもかんでもこれでオッケーというわけではない。メカニズム的に取れようがない汚れもたくさんある。汚れには付着するメカニズムもあるし、それを取り除くためにも理屈があると思う。その筋のことは詳しくないけど、溶解度パラメーターの近い溶剤で溶かすか、水に溶けるものに変化させるか、界面活性剤で汚れを取り除くか、超音波から発生するキャビテーションで物理的に叩き落すか、そんなところだろう。場合によっては化学反応を用いて色を落とすなどの必要もあるかもしれない。炭酸カルシウム系の汚れには酸が有効だろうし、ゴシゴシこすってそぎ落とすというのも場合によっては有効だろう。要は、何がどのように付着しているかがわかれば、それを落とす手段はいくつか考えられるはずだ。

ちなみに、調べてみると指に脂を分泌する器官はないそうである。手で体を触り、皮脂が付着するというのが手に脂が付くメカニズムだそうだ。

トラベラーズファクトリー レザージッパーケース

昨日、とある地方都市でパイロットの廃番デスクペン DP-500が普通の文房具店に売っているのを発見した。速攻で買おうと思ったんだけど、色が赤だったことと、軸にだいぶ擦り傷が入っていたので買わなかった。価格ドットコムの最安値でも20000円弱で、ヤフオクでも30000円くらいの値段が付いている例もあるようなので、定価の5000円で入手できるのはラッキーかも。DP-500が実店舗で売っていること自体が稀だと思う。

 

ところで、トラベラーズノート用のレザージッパーケースが発売されるようだ。

レザージッパーケース【12月6日発売】 - TRAVELER'S FACTORY | トラベラーズノートを中心としたステーショナリー・カスタマイズパーツ・オリジナルグッズ・雑貨の販売店

トラベラーズノートを使うにあたり、自分的にジッパーケースは必須のツールだ。透明なポケットに新幹線のチケットを挟んだり、ジッパーには領収書やちょっとした薬、メモの切れ端などを入れたりしている。実用性だけでいえば、このノーマルなタイプが一番だと思う。

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革タイプのジッパーケースもなかなかいい感じだ。ただ、新幹線チケットの定位置がなくなるのはちょっと困るかなぁ。パスポートタイプに取り付けて、ちょっと便利な財布として使うのもアリかも。

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