OKB総選挙 結果発表がありました

 以前、こういうブログを書きました。

digistill.hatenablog.com

 その結果が出たようです。

sugobun.com

以前、わたしが投票したのは以下の5本です。右のカッコ内が、総選挙での順位となります。

  1. uni uni-ball Signo(キャップ式)0.38(7位)
  2. Pentel ENERGEL 0.5(4位)
  3. PILOT SUPER KNOCK(選外)
  4. uni Jetstream 0.5(1位)
  5. PARKER Jotter(27位)

3のスーパーノックに近い、つまり、ノック式で安価、ゴムグリップ無しという条件を満たすもので総選挙に当選したのはBICのクリックゴールド(40位)ですね。

改めて総選挙の結果を見ると10位くらいまでは順位はさておき納得の結果かなと思います。唯一意外だったのは3位の「三菱鉛筆 ジェットストリーム プライム」。定価で2000円オーバーなのでそこそこ高級な部類に入ると思います。おそらく、ジェットストリームが大好きで、愛着を持って長く使いたいという人が多いんでしょうね。ジェットストリームはわたしにとって0.7はなめらかすぎます。わたしも以前は大好きだったので、これが好きって人が多いのは納得できます。0.5は程よい抵抗感があるので、いいと思います。ロットリングの4 in 1で使っています。よりジェットストリームらしいのは0.7だと思います。

最近、改めていいなと思ったのは31位の「三菱鉛筆 パワータンク スタンダード」です。46位「トンボ鉛筆 エアプレス」もそうですが、加圧式のボールペンは安定した筆記線が魅力です。旧油性タイプなのですべり感も適切です。ノック式なのに芯ブレが少なく、口金とリフィルのあたる部分がどちらも樹脂ですのでカチャカチャと音がすることもまずありません。こういう部分に配慮しているボールペンはほとんどありません。

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定価が200円と、単色ボールペンとしては比較的高めですが、その価値はあります。

三菱鉛筆  油性ボールペン パワータンク SN-200PT-07 黒24

三菱鉛筆 油性ボールペン パワータンク SN-200PT-07 黒24

 

 

パイロットの鉄ペンはすばらしい

パイロットの比較的安価な万年筆、カクノ、コクーン、プレラ、これらはすべてニブの設計が同一です。

下の写真は左から、プレラ、カクノ、コクーンです。

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これまでこのニブが付いている万年筆は何本か買ってきましたが、品質が安定していて、どれもよく書けます。特にMは特筆すべきものがあり、書き味がすばらしいです。これが1000円の書き味だと思って、10000円の万年筆を手に入れても10倍の書き心地が手に入るわけではありません。そういう意味で罪作りな万年筆です。

ニブは同じでもペンが変われば書き心地は変わりますが、ニブの基本性能は同じなので、カクノでも十分にその良さを感じることができます。個人的にはプレラが一番好きです。

Fと比べればMは太いですが、書き味は断然Mの方がいいです。といってもそれほど太いわけではなく、サファリのEFと同等かそれより少し太いくらいです。ボールペンの細さに慣れていると、かなり太く感じると思いますが、実際はノート程度の文字ならMでも問題は感じません。

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パイロット 万年筆 コクーン チタン 中字 FCO-3SR-TI-M

パイロット 万年筆 コクーン チタン 中字 FCO-3SR-TI-M

 

 

 

LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) サファリ ブラック L17-EF 両用式 コンバーター別売 正規輸入品

LAMY ラミー 万年筆 ペン先EF(極細字) サファリ ブラック L17-EF 両用式 コンバーター別売 正規輸入品

 

 

勉強にはサファリ

勉強をするときに万年筆を使うと、いろんなメリットがあります。まず、筆圧が必要ないこと、筆記線がはっきりしていること。自分の好きな色を選べること。コンバーターを使えば気分は書き放題(コストはよくわかりません)。

しかし、勉強モードだと、意外と力が入ったり、図形を描いたり、グルグルと丸を書いたり、シャッと線を引いたりと、万年筆にとってはストレスが多いです。いろいろ使い比べてみたのですが、金ペンを使ってもその恩恵があまり感じられない場合が多いような気がします。何より気を遣うと集中力が削がれてしまいます。

勉強するときは筆記して、本を読んでの繰り返しですから、キャップもネジ式よりもスライド式の方が都合がいいです。結論を言えば、鉄ペンのカクノ、プレラ、ハイエースネオ、サファリ等、何でもいいです。ただ、キャップの開け閉めのしやすさや取り回しの良さ等、総合的にサファリが使いやすいように思います。線幅はEFがいいです、純正インクを使えばそこそこ細い筆記が可能なので、物理や数学などもオッケーです。

ネジ式という選択肢を捨てれば、TWSBIは優秀です。鉄ペンの中では書き味、書き心地共に頭一つ飛びぬけています。不意に力を込めて壊すことを恐れなければ、最高なのはキャップレスのFです。この万年筆は本当に万能で、ラフに書いても書き味が破綻しません。力を入れても線幅の変化が少ないんですね。なので、ガリガリっとする瞬間がほとんどありません。ある意味金ペンの良さを感じにくいのですが、それでも鉄ペンとは違う良さを兼ね備えています。あまりにも気に入りすぎていて、逆に使う頻度が低くなっているという状態です。普段使い用にもう一本欲しいところです。傷だらけになっても味になりそうな、マットブラックあたりがいいですね。

ちなみに、今日は、京都です。

万年筆向け基準用紙

先日のペンクリニックでは試筆用の紙として、ロディアを使っていました。

紙といっても、いろんな種類があります。わたしの手元にあるだけでも、以下のようなものがあります。

  • ミドリ MDペーパー、MD軽量紙
  • 三菱 バンクペーパー
  • 巴川製紙 トモエリバー
  • ツバメ フールス
  • LIFE Lライティングペーパー
  • クレールフォンテーヌ ベラム紙(ロディア等)

紙としての銘柄がわからないものを入れたらもっとあります。

書き心地が好みなのは、MDペーパー、MD軽量紙、Lライティングペーパー、ベラム紙です。バンクペーパーは書きごたえはあるんですが、結構シビアでペンが引っかかる感じが強いです。トモエリバーは書き心地はいいんですが、ちょっと神経質な感じがあります。MD軽量紙は書き心地が良すぎて、ペンの粗が見えにくいです。

万年筆の書き心地とひとことで言っても、紙の影響は大きいです。万年筆の好みを探るうえでは、標準的な紙を決めておいた方がいいと思います。粗悪な紙に書いて、書き心地が悪いというのはあまり意味がないと思います。当然、そういう紙でも無難に書ける万年筆というのもあるでしょう。しかし、万年筆というのは、ペン、インク、紙の組み合わせにより存在するものです。いいかえれば、万年筆単体での評価には決定的な意味はないと考えます。

入手性、フォーマット、利用している人の多さを考慮すると、ロディアに使われているベラム紙あたりを標準とするのがいいかもしれません。ベラム紙は程よい平滑性があり、インクの乗りや吸収性がよく紙質も安定しています。価格は若干高めですが、裏抜けが少ないため、背面も利用できます。No.16が80枚、160ページで550円程度なので、1ページが3.4円です。

 

ロディア No.16 方眼罫 オレンジ cf16200

ロディア No.16 方眼罫 オレンジ cf16200

 

 

LIHTLAB ツイストノート

ノートは圧倒的にリングノートが好きです。その中でもコクヨのソフトリングノートは画期的な商品で、リングノートの不満であるリングが邪魔という問題を完全に解決しています。

リングノートに似たようなものにルーズリーフがあります。ルーズリーフは自由にページの組み換えができるのが魅力です。しかし、一般的なホルダーはリングが大きいので、筆記時にはリーフを一枚ずつ外して筆記する必要があります。そのリングを圧倒的に小さくした商品がコクヨのキャンパスバインダー<スマートリング>という商品です。

キャンパスバインダー〈スマートリング〉|商品情報|コクヨ ステーショナリー

リヒトラブのツイストノートもその類似商品だとばかり思っていたのですが、実際に手に取るとかなりスマートな仕上がりであることに気が付きました。

調べてみると、ツイストノートのリフィルはいわゆるルーズリーフと違うらしいのです。B5サイズでルーズリーフは通常26穴ですが、ツイストノートは29穴です。最も大きな違いは紙の端から穴の中心の距離。

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ルーズリーフは約6.5ミリで、ツイストノートは4.5ミリ。紙から穴の中心の距離が小さいということは固定リングの径を小さくできるということです。ルーズリーフの場合、最大の場合を考えて、少なくとも径は倍の14ミリ前後に設計しなければいけません。一方、ツイストノートは9ミリでオッケーです。この差は大きいですね。

ただ、若干気になる記述がコクヨのニュースリリースに書いてあります。

「とじ具の内径は6.75mm」

 ここで多穴の帳票設計基準「JIS Z 8303」をちょっと見てみましょう。

  • 穴の直径は6±0.5mm 
  • 穴の中心から中心までの間隔は9.5±1.0mm
  • 紙の端から穴の中心まで6.5±0.5mm
  • 穴は、紙の中央線に対し、対称の位置に置く

穴の直径を最大に取り、紙の端と穴の中心までの距離を最小に取ると、以下の図のようになります。

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重要なのは紙と穴の端までの距離なので、リング径は最初の計算みたいに単純に二倍しただけじゃでないんですね。つまり、ルーズリーフでもやりようによっては「とじ具の内径は6.75mm」で成り立ちます。

以下のウェブサイトにスマートリングとツイストノートの比較がありますが、ツイストノートのリングの方が小さいようです。

www.shin-shouhin.com

ツイストノートはリングを開くのも簡単で、ノートの左の上と右の下を軽く引っ張るとねじれる要領で簡単に外れます。リングはある程度曲げることができるようで、壊れにくいんじゃないかと思います。

ツイストノートはルーズリーフの利便性を兼ね備えたリングノートとして十分に使えると思います。

もうすぐ「hirakunoツイストノート」という新デザインのビジネス向け製品も出るようなので、気に入ったら買ってみようと思います。

hirakuno ツイストノート|製品情報|株式会社リヒトラブ

 

リヒトラブ ツイストノート D1274-11 セミB5 29穴 リーフ30枚 藍

リヒトラブ ツイストノート D1274-11 セミB5 29穴 リーフ30枚 藍

 

 

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