コストコCostco「オフィス用紙PW」の品質が最高だった

勉強用のノート代わりにコピー用紙を使っていることを少し前に書きました。今は仕事でもコピー用紙をノート代わりに使っています。A4のコピー用紙をそのまま使ってもいいですし、半分に折ってA5として使うのもいいです。特に気に入っているのは真ん中に線を入れたやつです。

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インクジェットで一番薄い設定で印刷したものを束にして、机の上に置いています。

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基本的には表だけ使って、使ったやつは一日分をホッチキスで留めたり、留めなかったりして、捨てます。捨てるといっても本当には捨ててなくて、今は積み重ねています。というのも、ぐしゃぐしゃにしてごみ箱に捨てるとゴミが嵩むし、エコじゃないので、まとめて資源ごみで捨てようと思っています。

コピー用紙の表だけを使うのには理由があります。それは、参照がしやすいということ。問題を解く途中でページが変わったりすると、問題が解きにくくなることがないですか。コピー用紙だと、分断された感覚がほとんどありません。数枚前に書いたものを参照しながら、書くこともできます。この参照性の良さが、紙の表だけを使う最大のメリットといってもいいでしょう。この解放感はノートにはありません。

問題を解くときには裏は使いませんが、無駄に裏を捨てる必要もありません。裏は落書きや途中の計算に使ったりします。暗記をするのにも活用できると思います。

取っておきたいなと思った紙はiPhoneのScannableというアプリで取り込み、一部をnoteにアップロードしています。

下の写真は数学読本の問題を解いたものです。数学読本には詳しい解説がないので、ちょっと工夫が必要だったものなどは、こうやって取っています。暇なときにnoteを開き、眺めて復習したりしています。現段階ではまだ他人が見て役立つような状態にはなってません。

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note.com

思い返せば、わたしはあまりノートを使って勉強をしていませんでした。授業の内容や宿題はノートにしますが、練習問題は学校からもらってきたわら半紙にやってました(担任の物理の先生のところに行くとミスコピーのわら半紙がいくらでももらえました)。ノートを見返す習慣もほとんどないので、ノートを使う意味はあまりないのかもしれません。

コピー用紙を使うようになってから、学生時代の感覚が呼び戻されたような感じがします。

さて、コストコのオフィス用紙PWです。500枚の束が5つ、つまり、2500枚で1228円と格安です。2枚で0.98円。日本製です。

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白色度は約91%、坪量が約64 g/平方メートルです。普通のコピー用紙と思ってもらっていいです。

表面は滑らかで書きやすいです。万年筆で筆記しても全く違和感がありません。にじみや裏抜けもほぼないです。

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コピー用紙はもうこれで完璧って感じです。

キュリダスのペン芯とインクフロー

キュリダスのペン芯を観察してみました。

下の写真は左がキュリダス、右がプロシオンです。

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大きさは違いますが、ペン芯の形状がよく似ています。

プロシオンのペン芯にはインク吸入口があるのですが、キュリダスには見当たりません。どちらもニブはサファリみたいに爪で固定するタイプです。キュリダスのニブはデスクペンに似ています。ラチナのデスクペンの実物をちゃんと見たことがないのでよくわからないのですが、ネットの画像から判断するともしかしたらペン芯の設計が違うかもしれません。

ちなみに、ニブの形状はこんな感じ。(左がキュリダス、右がプロシオン)

プロシオンのような六角絞り形状ではありません。

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プロシオンはスチールペンであるにも関わらず、金ペンのようなしなりが感じられるのですが、キュリダスのニブはいわゆるスチールペンらしい硬さです。EFのような極細ニブには合っていると思います。

キュリダスは使い始めた瞬間からすごく書きやすいです。プロシオンはしばらく使わないと書きやすいという状態にはなりませんでした。その原因はインクフローの少なさだと思います。

下の写真を見てください。これはティッシュペーパーに一瞬ペン先を触れさせて作ったインクのスポットです。上がプロシオンのM、下がキュリダスのEFです。

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現時点でもキュリダスのインクフローの方が勝っています。これが過剰かというとそんなことはなくて、割と普通のインクフローだと思います。

むしろ、プロシオンの方はインクフロー控えめといえます。もしかしたら、顔料インクを使っているせいかもしれません。ただし、ひとこと付け加えておくと、プロシオンのMはめちゃくちゃ書きやすいです。ペンポイントは滑らかで、程よいニブのしなりがあり、適度なインクフローによってにじみにくく、乾きやすいです。いい万年筆ってこんな感じだよなぁと実感できます。

最後にちょっと他のペンと筆跡を比べてみましょう。今回はサンプルとしてジェットストリームエッジを入れてみました。

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細さだけでいえば、ジェットストリームエッジの方が細いです。このサンプルではわかりにくいのですが、プレラのFも結構細く感じますが、実際に使ってみると、キュリダスのEFよりは太いです。また、しなりもプレラの方が感じますし、ペンポイントが大きいので滑らかさを感じます。プレラだけを使っていると、スチールペンは硬いなぁ・・・と思うのですが(嫌いではないです)、キュリダスEFを使った後にプレラを使うと、柔らかさや滑らかさを感じます。プロシオンのMは上の三つと比べると太く見えますが、実際は普段使いしやすい太さだと思います。

***

特に万年筆を使うのが初めてで、最初の一本を選ぶならMから始めることをおすすめします。慣れたころにFを追加して、手帳にも万年筆使ってやろうというくらいになったらEFを検討するのがいいでしょう。ゲルの0.5くらいじゃないと使いにくいということなら、Fからはじめてみたほうがいいかもしれませんが。おすすめプランAとしては、プロシオンのM買って、キュリダスのF買って、手帳にも使うからEFも買って、金ペンも気になるから♯3776のMを買って・・・、でも、パイロットのも気になるな・・・、そういえば無印のもかっこいいし書きやすいらしい・・・、そういえばTWSBIってのも話題だなぁ・・・という感じでしょうか。万年筆は増殖していきます。

ところで、わたしは文房具、特に筆記具が好きで、気になるとどんどん買ってしまいます。コレクター的な収集癖も少しはありますが、基本的には文房具を集めること自体にはそれほど興味はありません。日常的に大量に何かを書くことをしているかというとそんなこともないです。むしろ、気持ち的には、これぞこの一本というものに集約してしまいたいという気持ちがあります。しかしながら、買った文房具はデスクの上のツールボックスに全部入れてあり、時々引っ張り出しては手にします。するとそれまで良さがわからなかったペンの魅力に気が付く瞬間があったりするんですね。自分でもなんでこんなことしてるんだろうって思うこともあるんですが、最近気が付いたことがあります。

ワインのソムリエっていますよね。ビールしか飲んだことがないソムリエはひとりもいないと思うんです。つまり、モノの良さがわかるためには経験が必要です。一本100円のボールペンでも、そこには多くの設計者やデザイナーの思い、先人の知恵が集結しています。ありとあらゆる部分に人の思想が反映されています。もちろん込められた熱量の違いはあるでしょう。そういう人の思いを感じ取り、あらゆる角度から評価して、自分の感覚と照らし合わせていく作業を楽しんでいるのではないかと思っています。

最後は余計なことをだらだら書いてしまいました。

プラチナ万年筆 キュリダス(CURIDAS)を先行発売で手に入れた!

プラチナ万年筆のノック式万年筆「キュリダス」はその存在を知った瞬間に欲しいと思いました。発売日は2月28日なのですが、2月8日から15店舗くらいで先行発売されています。しかし、広島には先行販売店がありません。う~~~~~~ん・・・・って、思ってたのですが、なんと偶然にも今日は大阪出張。大阪だと、梅田のハンズとかナガサワ茶屋町店が先行販売の店舗です。

というわけで、買ってきました。

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カラーは全5色。
#6 プリズムクリスタル

#7 グラファイトスモーク

#43 アーバングリーン

#50 アビスブルー

#77 グランレッド

最初はプリズムクリスタルがいいと思ったのですが、カラー軸も結構きれいだったのでカラーから選ぶことにしました。アビスブルーもなかなかいい色だったのですが、そういえば、手持ちのセンチュリー#3776がローレルグリーンなので緑系で行こうと思って、アーバングリーンにしました。

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しかもこの色、どこかで見たことないですか?センチュリーの限定軸薫風の色にすごくよく似ているんです。材質はPMMAです。いわゆるアクリル樹脂ですね。透明度が高く、硬い樹脂で、万年筆ではよく使われる材料です。

ニブはEF, F, Mがあります。キュリダスは持ち歩いて手帳とかに使いたいと思っているので、EFにしました。3種類、試筆できるようになっていたので、10分ほど試筆してみましたが、どれもかなり書き心地はいいでした。普段使いで万能なのはFでしょう。書き心地もいいですし、線の太さはゲルボールペンの0.5くらいのイメージです。Mは結構太いと思いました。インクフローもよく、すごく書き心地がよかったです。ゆったりと滑らかに書きたいなら迷わずMがいいでしょう。手帳などにできるだけ細く書きたいならEFです。書き心地も悪くないです。

能率手帳の小型版に実際に書き込んで比較したのが下の写真です。

左からEF、F、Mです。

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さて、ちょっと外観を観察してみましょう。下の写真は上から、センチュリー♯3776ローレルグリーン、パイロットキャップレス絣、キュリダスです。

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キュリダスは全長が153 mmと結構でかいです。

キュリダスのノックボタンはストロークが長いです。最初はちょっと戸惑うレベルかもしれません。手が小さい人もちょっと操作しずらいかもしれません。わたしに関していえば、何回か操作していたら慣れました。特に大きな問題はありません。

下の写真は筆記状態での比較です。

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筆記時のキュリダスとキャップレスはほぼ同じです。

パイロットのキャップレスはカートリッジで運用しているのですが、キュリダスはコンバーター運用しようと思います。

バラしてみましょう。

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コンバーター装着。

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プラチナの万年筆には同じ形で金属部分が銀色のものと金色のものがあります。銀色は700円で、金色は500円です。色が違うだけで性能は全く同じです。アーバングリーンに関していえば、外から色は全くわかりませんので、安い金でいいと思います。

ちょっとわかりにくいのですが、キュリダスはこの状態にするとコンバーター内のインクの量を確認することができます。

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あとは、インク吸って、元に戻せば終わりです。インクは純正のブルーブラックです。

複雑そうに見えるかもしれませんが、実際やってみると、大したことないです。

キュリダスの乾燥重量は実測で24.1 gでした(カタログ値24.0 g)。コンバーターにインクを入れた状態だと28.9 gになりました。ちなみに、カートリッジインクを装着したキャップレスは30.6 g、カートリッジインクを装着したプロシオンは25.5 gでした。キュリダスがプロシオンより重たいのは意外でした。

ニブもちょっと観察してみましょう。

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いい感じのスリットです。ペン先はちょっと閉まっていますね。EFだからでしょうか。

ペンポイントはこんな感じ。

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ペンポイントの膨らみがほぼないです。肉眼でしか見てませんが、Fとはだいぶ様子が違います。

ついでなので、ニブの様子を比較してみましょう。

下の写真は左から、センチュリー#3776 M、プロシオン M、キュリダス EF、キャップレスFです。

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キュリダスのリーフレットの表紙のニブにはハート穴が開いていないのですが、実際は丸いハート穴が開いています。

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よく見ると、CGっぽいので、修正し忘れたのでしょう。

実際に書いてみます。

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書き心地には全く問題なくて、非常に良好です。軸径が太い(最大径13.8 mm)のでゆったりと持つことができます。人によっては邪魔に感じるのかもしれませんが、クリップが指に当たり、いいグリップになります。キュリダスは専用ツールを使えばクリップを外せます。しかし、ノック式の万年筆の利点はむしろこのクリップの存在にあると思います。ペンの回転方向の位置が物理的に決まるので、すごく安定して筆記できます。

インクにもよるのだと思いますが、ペン先を露出したまま数分間放置してもかすれることなく書き始めることができるようです。万年筆によっては、1,2分の放置でも書き始めが掠れたりすることがあります。ノック式万年筆はこまめにペン先が収納できるということを考えれば、十分実用的です。

Mはプロシオンやセンチュリーでいいかなと思いますが、Fはもう一本追加で欲しいです。でもまずは、このキュリダスを毎日持ち歩いてボロボロになるまで使い込んでみたいと思います。

パイロットのキャップレスは軸の完成度の高さや18金ニブ独特の滑らかな筆記感が魅力です。一方、キュリダスはすごく現代的なデザインの万年筆だと思います。定価7000円と決して安くはないですが、わたしは十分その価値を感じます。気に入りました。

トンボ モノグラフワン廃番になる予定

モノグラフワンが廃番になるようです。

サイドノック式のモノグラフに興味がある方は、早めに入手したほうがいいかもしれません。

 

digistill.hatenablog.com

 

 

 

 

 

パイロット レグノ0.5

以前から気になっていたパイロットのレグノを手に入れました。レグノには2500円のものと、1000円のものがあるのですが、いいか悪いかではなく、全然別物です。なんで同じネーミングなんでしょうか。

それはさておき、今回手に入れたのは2500円のレグノです。

木製ではありますが、使われている材は、樹脂含侵カバ材というもので、木を樹脂で積層させたような材料となります。

色は3種類あるのですが、S20と同じダークブラウンにしました。

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このペンはよくS20と比較されますが、確かによく似ています。

下の写真は上がS20、下がレグノです。

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S20は基本構成が製図用ペンなのですが、レグノは一般筆記用です。レグノには硬度表示窓がなく、金属部分は光沢仕上げになっています。

一般筆記用なので、口金が違います。

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ちょっと短くてクリップ付近が太めです。グリップもちょっと太く感じるのですが、一番細い部分はどちらも約9 mmと、同じです。微妙ですが、グリップ付近のカーブの感じが違うように感じます。

重量はレグノが21.4グラムで、S20が17.9グラムです。レグノの方が3.5グラム重いです。重心位置はちょうどグリップの上の金属部品の付近で、S20よりも若干高めとなっています。また、ペンの長さが5ミリほど短いです。このようにちょっとずつスペックが違うため、手にした感じは全然違います。レグノの方がゆったりした感じで書けます。

ガイドパイプが太くて短いので、安心して持ち運べます。

 

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