ノイズ

日常は雑多なノイズで埋め尽くされている。それが当たり前のようになり、気がつくと、神経の奥が凝り固まっているのを自覚することがある。
テレビを消して、夜の音を聞いてみる。鹿児島にいた中学生のころ、勉強する手をフト休め網戸越しに聞こえてくる虫の音を生暖かい風を受けながら聞いていたことを思い出した。自宅は海に近いので、よく耳を澄ますと、波の音も聞こえた。
虫の音や風の温度で季節の流れを感じ、海の広さ宇宙の大きさを思い、いかに自分がちっぽけかを思い知った。
無限の広がりを持つ宇宙の中でちっぽけな自分を確認するように勉強していた頃が懐かしい。
夜の音を聞いていると、自分はやっぱり海から来たんだなと思う。
そんな海と陸の境界の写真

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