三菱鉛筆「クルトガ」

昨日、よく行く本屋の文房具コーナーにクルトガを買いに行ったら全部売り切れていた。一週間前、ロフトにはたっぷりあったんだけどな。
小学生くらいの子供がクルトガを買って帰る姿を何度か目にしたことがあるので、話題になっている学校があるのかもしれない。
今日は同じ書店の別店舗に行ってみた。すると0.5の緑が2本、黒が1、2本、シルバーが5、6本あった。0.3は一本もなかった。
しばらく悩みつつ、別のペンとかを見ていたら、小学生がものすごい勢いでクルトガに飛びつくのを目撃した。結局親が乗り気じゃなかったのでその子供はクルトガを手放した。ヤバイと思い、買う買わないはあとで決断するとして、とりあえず一本確保することにした。その後、グルリと店内を一回りして、再びクルトガのところに行ったところ、緑と黒は既になくなっていて、シルバーが数本残っているだけになっていた。その間はおそらくわずか数分だったと思う。たまたまだったのか、ものすごく人気があるのかはよくわからないけど、数分の間に少なくとも4本のクルトガが売れたのは事実だ。

自宅でアルファベットとかひらがなとかを何も意識せずに書いてみた。
店先では芯が浅く沈み込む感じが何とも慣れない感じがしたが、意識しなければ違和感は少ないと感じた。気になるか気にならないかは、人それぞれだろう。
下の写真はアルファベットのa~zまでを数回筆記した後の芯先だ。クルトガエンジンは40回のショックで360度回転する。つまり、一回のアクションで芯は9度回転することになる。ただし、筆記しながら観察してみたところ、筆圧や筆跡の方向などの理由で必ずしも毎回回転のアクションが生じるわけではないようだ。


下の写真はa~zまでのアルファベットを2回繰り返して書いた後の筆跡だ。上が通常のシャープペンシルを持ち替えずに書いた筆跡で、下がクルトガを持ち替えずに書いた筆跡だ。わかりやすいように画像のコントラストを上げている。わかりにくいかもしれないが、わずかにクルトガの方が字が細いことがわかるだろうか。ちなみに、通常のシャープペンシルは完全に偏摩耗していた。

しばらく使った感想は、クルトガ結構やるなといった感じ。
シャープペンシルそのものの質感は100円くらいのシャープペンシルと大差ないが、手にした感じは悪くない。透明部分に微妙な滑らかなうねりがつけてあり、軸方向の滑り止め効果がある。表面仕上げはプラスチックのツルツルそのもので意外と滑りにくい。
(以下の文は具体的な根拠なく、想像を書いているに過ぎないので、注意されたし。
これは意外なポイントなのだが、下手に表面をザラザラ仕上げにすると接触面積が減り、凝着効果が低くなるせいか滑りやすくなってしまうことが多い。摩擦の本質は物体が凝着するためであるという凝着説によるとこの結果は正しい。中途半端にローレット加工された金属がむしろ滑りやすく感じる場合があるのがちょうどそんな状態なのではないかと考えている。よって、下手なザラザラ加工をするくらいなら、ツルツルに仕上げた方がグリップ力を得られる場合があるとおれは思っている。ちなみに、ツルツルの欠点は手に汗をかいたときに滑りやすくなることだ。これは面がツルツルだと汗の水分の逃げ場が少なくなり、薄い水の膜が指とツルツル面の間にできてしまうためだと思われる。ちなみに、ザラザラにすると滑りにくくなると感じる場合がないわけではない。これはザラザラの大きさや分布状態、ザラザラの弾性などにポイントがあるのではないかと思う。この場合の滑りにくさは凝着的なものではなく、物理的な引っかかりによるもので、基本的に滑りにくさのメカニズムが違うのではないかと思う。例えば、サンドペーパーの滑りにくさは物理的な引っかかりに寄与する部分が多く、無理矢理擦ると擦られたものはボロボロに崩れる。これはアブレッシブな摩耗と呼ばれることが多い。一方、ツルツルで滑りにくい場合はものがこびりついたり、発熱したりして擦られたものは損傷する。滑り台で露出した肌を擦りながら滑っている状態を想像するといいかもしれない。これが感覚的には凝着摩耗だ。)

今日は筆入れも買った。
普段使っているバッグと同じメーカーのノーマディックPN-04というやつだ。ハンズなんかに行くといっぱい売ってる。

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