デジカメWatch 日本写真芸術専門学校、セバスチャン・サルガドを招いた「若者たちとのディスカッション」を開催

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エコな活動のすべてを肯定的にとらえてはいないが、地球の環境やエネルギー、資源の問題は真剣に考えるべきことだと思う。このままでは人間は自然の摂理に沿ってではなく、自分の犯した過ちのせいでわりと早い時期に絶滅してしまうのではないかと思っている。
サルガドという写真家は名前くらいしか知らないが、ウェブでいくつかの写真を見たところ、きれいな写真を撮る人だなと思った。しかし、ただ単に美しいだけではなく、きびしさの中からにじみ出てくるような美だ。ある写真を見ると家畜と人の間には主従関係はあるのだろうが、自然に対してはまったく平等であるということに気づかされる。今、自分たちは豊かさに慣れすぎて、動物として自然に存在しているということを忘れかけているのかもしれない。ゆがんだ支配は自滅への道だということに気がつかなければならない。
アフリカの美しさや自然の中で生きるということを世の中の人に知らせることで、自然の大切さを訴えているように思う。これがテーマや信念を持って写真を撮るということなんだなと思った。
東京都写真美術館 セバスチャン・サルガド写真展「アフリカ 〜生きとし生けるものの未来へ〜」

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