I'm coming.のこころ

英語のgoは「行く」でcomeは「来る」というふうに習う場合が多いと思うが、英語では「今行きます」みたいな時にはI'm coming.という。この言い方は日本語的発想とちょっと違う感じがするのだが、鹿児島弁はまさにこんな具合だ。
たとえば、こんな感じ。学校が終わり、下校の時。
「後であなたの家に遊びに行きます」
「何時に来ますか?」
「4時ごろに行きます」
これを鹿児島弁(というか自分が使っていた言葉)で言うと、こうなる。
「あとで、わいげぇに遊んけ行っで」 わい:あなた、げぇ:家
「何時にくっけ?」 くっけ?:来ますか?
「4時ごろにくっでねぇ」
なので、英語のI'm coming.の感じはあまり違和感がない。「あとで来るから」という時は、相手の立場で動きを捕らえていたような気がする。もしかしたら「あとで来る」という表現は相手の立場を思いやる表現なのかもしれない。
実際のところ、自分の場合、感覚的には「行く」と「来る」の間にはほとんど意味の違いがなくて、かなりあいまいに使っているような気がする。これはもしかしたら、自分だけの感覚かもしれない。

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