よくいわれることだが、ソフトにしろ測定機にしろ、手続きを踏めばなんか数字みたいなものやチャートを吐き出してくれる。しかし、その原理や数字の意味を理解していないととんでもない誤解をしてしまうことがある。
ごく簡単な例えでいうと、100 kgの羽毛と100 kgの鉄ではどちらが重いかという問いに対して、密度を比較して羽毛の方が軽いに違いないと結論づけるようなことだ。もしくは、１より小さい数字で割り算して答えが割られる数より小さくなってもなんの疑問も感じないとか。そんな子どもだましみたいなこと、ありえないだろう・・・と思うのだが、ちょっとなじみのない単位だったり、感覚的にわかりにくい現象だったりすると、密度で重量を決めつけるみたいなことが実際起こってしまうことがある。もちろん、自分にもそういう勘違いはいっぱいある。
ものごとの１から１０まで全部知っている必要はないが、密度×体積＝重量というのを「現実的に体感」できるくらいの感覚を身につけておいても損はないと思うのだ。
