自然写真家の高砂淳二さんに聞く、気軽に自然写真を撮る方法

自然写真家の高砂淳二さんに聞く、気軽に自然写真を撮る方法
金を稼ぐための写真じゃなければまずは撮影することが楽しいのが一番だと思う。自分の場合、コンテスト的な受け狙いを始めるととたんに撮影そのものがつまらなくなる。
プロはあくまでも金を稼ぐための写真が撮れなければならないし、写真家や芸術家は表現のために写真を使い金を稼ぐ。そういう写真もあるだろうが、それが写真の全てではない。写真と一言で言っても、様々な側面があるし、プロの方向性が写真的に優れているとは全然思わない。家族の記念写真だって立派な写真だし、それがプロの撮影する写真と優れているとか優れていないとか、比べること自体がナンセンスだ。
写真をライフスタイルとするならば、最終的には写真と上手に付き合い、飽きるまで写真を楽しめればいいのではないかな。何気ないいつもの視線を否定するところから写真をはじめても、結局は息苦しくなるだけだと思うから。
であった何気ない風景でも、今そこでしか撮影できない風景だ。それは1年後、2年後には二度と会えない風景なのだ。それを自分の視点で写真にする。極論すれば、自分の写真なんてただそれだけでいい。異空間を作り出すことだけが写真ではない。



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