“徒弟制度”や修士論文の廃止求める 大学院博士課程で中教審答申 - MSN産経ニュース

“徒弟制度”や修士論文の廃止求める 大学院博士課程で中教審答申 - MSN産経ニュース
いろんな形の大学院生活があるのかもしれないが、少なくとも理系で学位を取った自分としては複数の教員に教育を受けながら学位を取得するというスタイルがちょっとピンとこなかった。
記事に書いてあるような理想論はなんとなく理解ができるが、こういうことを実践するにはまず大学や教員の意識を変える必要があるだろう。
しかし、修士論文を書かずに卒業するというのは、修士課程は単なる学部の延長線に過ぎないような感じになってしまう危険性があるのではないだろうか。
博士論文にしてもテーマをうまく設定しないと複数の教員に指導を受けるなんてことは実際難しいだろうし、実際そんなテーマがうまく見つかるものだろうか。
博士が企業に採用されにくいのはなんとなくわからないではない。あるテーマにはめちゃくちゃ強いけど、結局それだけ、妙にこだわりが強くて柔軟性に欠けると思われるんだと思う。そして、実際それはあながち外れではない。自分も今の境地に達するまでは紆余曲折があったし、今も毎日悩みながらなんとか前進している感じだ。大学時代にやっていたテーマが直接的に役立つシーンはほとんどない。研究の手法や粘り強さみたいなものは身についたと思うが、そういう精神論的な部分を鍛えるためだけに時間を費やすのももったいない。ならば、効率よく研究者を育成するようなカリキュラムにしたほうがいいのかもしれない、とも思う。
まぁ、研究だなんだという以前に、最終的には、その人が社会的な使命感を持って「ある意味」まじめに生きて行くことが大切、ってことに気づけるかどうかに尽きるとは思うんだけどね。(そこがわからずに金のために時間を浪費しているだけのような仕事しかできない人は少なくない)

連絡はこちらから