花: 黄、青、赤




思えば、花をマクロであまり撮影しなくなったな。
だいぶ長い間F30一台で撮影していたことがあったが、そのころから写真一枚にかける撮影の時間が極端に減った(写真そのものにかける時間は確実に増えているけど)。コンパクトカメラの場合、ピントがどこにあるかすら意識してないこともある。ただ被写体にレンズを向けて、シャッターを切るのだ。呼吸するように。そこには別段変わった風景などない。もっともっとあっさりとリアリティのある写真にしたいのだが、遊び心がムクムクとわいてきて、ついつい遊んでしまう。そんなわけでむしろリアリティのない写真ばかりになっているのは、ご愛嬌。リアリティを消すことで感情をそこに移しこもう(写しこもう)とするのではなく、ただ、そこにいて、これがあったよみたいな写真がいいんだけどな。
写真なんて趣味じゃないけど、自分の飼っている犬がかわいいからいっぱい撮っちゃったみたいな写真がすごくよかったりする。観光写真なんてその典型だろう。おぉ、すごいすごいです!っていう素直な視線を素直に写したような写真は見ていて楽しい。まぁ、そればかりが写真ではないだろうけれど。

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