モノクロは1/60秒、F5.6で撮れ

CAMERA magazineの2014/2月号を見ていたら、p44に「モノクロは「1/60秒でF5.6」、渡部さとる、「露出」のマイルールって書いてあった。ISOはいくつやねんと思うが、サンプル画像を見ると、ISO400って書いてある。フィルムで考えれば、ISO100とかISO400が一般によく使われる感度だと思うので、まぁ、そういうことだろう。

実際にISO400, SS1/60, F5.6で撮影してみると、室内でもそこそこ写るのがわかる。GRをマニュアル露出モードにして、ISOも400に固定するわけだが、こういう撮影スタイルはなんともシンプルでいい感じがした。

汚い机の上をその設定で撮影したのが下の写真だ。

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GRにはちょっと便利なTAvモードというのがある。これはRICOH独自の露出モードで、シャッタースピードと絞りをマニュアルで決めると、ISO感度が自動で変わり、適正露出にしてくれるモードだ。写真の明るさはマニュアルモードと異なり、露出補正で行う。下の写真はSS1/60, F5.6で-0.7補正した写真、ISOは800に設定されていたので、ちょうど上の写真の二倍明るい写真ということになる。専門的には1段分露出が高いというのだろうか。

特にモノクロだとISO400とISO800で大きく画質が異なることはないため、このくらいの光の条件の上では、TAvモードは実用に耐えうる露出モードだと思う。

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さて、ちょうどこの記事の部分に露出の基本が書かれていたので、まとめておく。写真の勉強をしたことがある人なら、どこかで見たことがあるようなことかもしれない。

  • 晴天:1/250, F16
  • 日陰:1/250, F5.6
  • 窓辺:1/60, F5.6
  • 美味しそうに見える光:1/30, F2.8

晴天の部分の解説におもしろいことを書いてあって、晴れたら絞りをF16にして、シャッタースピードを感度の数字と同じにすればいいらしい。これを「サニーシックスティンルール」というらしい。日本語で言うと「晴天時十六則」とでも言えばいいかな。つまり、感度が400ならシャッタースピードを1/400あるいは1/250にするということだ。

「最高のモノクロ写真の創り方」のp26の写真例のポイントの部分に「まぶしく照りつける太陽のサンバースト効果を得るため、F値をかなり小絞りにしました。晴れた日にF16以上で撮影すれば、大抵うまくいきます。」と書いてある。なので、太陽光の筋を目立たせたいような風景写真の場合、比較的思い切って絞りを絞るようにすることがあるのだが、まさに、サニーシックスティーンルールで行けるパターンだと思う。

最近は、写真なんてサクサクとフルオートで撮影すればいいのだなんて気軽に撮影しているけど、モノクロフィルムで撮影していた頃は、右も左もわからなかったので、写真を一枚撮るごとに露出をメモ帳にメモっていた。あの頃の体験が今でも役だっているように思う。

たまには撮影スタイルを変えて撮影するのもおもしろいかもしれない。

ちなみに、「最高のモノクロ写真の創り方」だけど、Lightroom, Silver Efex Pro 2を使ったモノクロ現像の解説書だ。すごくいい本なんだけど、新品ではもう売ってないのかなぁ。

 

CAMERA magazine(カメラマガジン) 2014.2[雑誌] (CAMERA magazineシリーズ)

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最高のモノクロ写真の創り方―スナップ写真をアート作品に仕上げる

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