文房具を道具として意識し始めたのは今から20年以上前、大学の頃に出会ったSMASHだった。SMASHを知ったのは「本の雑誌」の広告だったと思う。たまたま入った大学の生協にSMASHが置いてあって、本の雑誌に載ってたやつだなと思い、手に取ると0.9mmと書いてあった。シャープペンシルは0.5mmと思い込んでいたので、太いシャープペンシルがあるということを知り、新鮮に感じた。
少し前、1000円前後以下のシャープペンシルに凝っていたことがあり、結構いろいろ買って試したけど、結局ほとんど使わなくて、人にあげたりした。今、現役で手元に残っているのはこんな感じだ(かき集めればもっと出てくると思うけど)。
左から、昨日購入したプラチナ プレスマン 0.9、パイロット S3 0.5、ぺんてる GRAPH1000 0.7、ぺんてる 万年CILケリー 0.5、右端は言うまでもなくエンピツで三菱ハイユニ(ちなみに、鉛筆はカッターで削って使うのが好きだ)。
シャープペンシルは細くて軽いほうが使いやすいというのが今の結論だ。ステッドラーのローレット加工した金属グリップのものとかも試したけど、グリップは溝付のプラスチックで十分だ。GRAPH1000のような意匠性のあるゴムの配置も悪くはないが、必然性は感じない。
S3が見た目、価格、入手しやすさ、機能性、どれをとってもバランスが良く、総合的にポイントが高い。
ケリーはキャップ式なのでササッとポケットに差し込んで持ち歩いたりするのに適している。またギミックや仕上げが素晴らしく価格以上の価値がある。しかし、残念なことにどこに落としたのか記憶に無いけど、大きな凹みができてしまっている。
プレスマンに関してはまだあまり使っていないので正確な判断ができないけれど、使い勝手でいうとS3を超えるのではないかと感じている。プレスマンはとにかく軽くて取り回しがいい。具体的に言うとプレスマンは8.2 gでS3は10.9 g。2.7 gの違いは意外と大きい。重心はプレスマンのほうが若干低めで。
S3にはボディに小さなポッチが付いていて、クリップを外しても転がりにくいように工夫されているが、プラスマンにはそういう構造はない。また、S3のボディの方が見た目がきれいかなぁ。プレスマンも質実剛健という感じで嫌いではないんだけど。
それよりなにより、プレスマンの芯がかなりなめらかなのに感動した。久しぶりに0.9 mmのシャープペンシルを使ってみたんだけど、柔らかくて太い芯の組み合わせはなかなかいい。プレスマンの2BはハイユニのHBよりもはるかに滑らかで、正直驚いた。芯の減りは早いんだろうけど、0.9 mmという太さのおかげで減りの早さは感じにくい。
最後になったけど、このプレスマン、今年の5月に37年ぶりにリニューアルされた。 構造的には芯を保持するチャック部分が樹脂になったりしているらしい。外観はほぼ同じだけど、二枚上の写真のようにPRESSMANNというロゴに線が入っているのが新型ということのようだ。
(写真は全てGRで撮影)
プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010
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