カクノMのコスパの良さ

パイロット カクノのMには赤いインクを入れて赤ペン代わりに使おうと思ってたんだけど、赤ペンは本を読んだりするときに線を引くのに使ったり、多色ペンを使ってメモを書いている途中に切り替えて使ったりするくらいで、じっくりと赤い文字を書き続けるということがないので、いつの間にか使わなくなっていた。気が付くと、カートリッジが引き抜けなくなるくらいインクが固まってた。

これじゃいかんと、きちんと洗浄して、インクを入れなおしてみたところ、これが意外によくできるやつだった。

ペンのデザイン、重量バランス、筆記感で言えば、ラミー サファリのEFの方が気持ちがいい。ただし、サファリは定価で4000円、カクノは1000円。4倍の差があるかというと、そんなに差はない。線の太さもサファリのEFによく似ている。

一方、カクノのFは線が細すぎるし、紙へのあたりがきつくて、針金の先で書いているような感覚がありあまり好きじゃない。ただ、ペンポイントそのものは滑らかなので、筆圧を弱めて、小さめの字を書くには適している。

概して、ステンレス製ニブの万年筆は安定した筆跡が得られやすく、当たり外れが少ないように思う。少なくとも自分は明らかにはずれというペンにあたったことはない。

万年筆らしさを気軽に味わいたいなら、カクノのMはコストパフォーマンスが高いと思う。

P1060929.JPG

 

ただ、書き心地のリッチさを味わいたいなら、金製のニブを選んだ方がいい。自分の場合、はずれだったのか調整前のパイロット カスタム74はあまり書き心地が好きじゃなかったが、一般的にははずれがないという意見をネットではよく見かける。

手持ちのペンの中でスムーズさナンバーワンはやはりパイロット キャップレスのF。何度も書いているようにこの書き心地は独特の気持ちよさがある。あえて表現するならシルキータッチ。筆跡も非常に安定している。言い換えると、万年筆らしい味わいには少々欠けるかもしれない。

先日入手したセーラー プロフィット21は最も万年筆らしい万年筆だと思う。大型のニブで、21金のねばりのある独特のしなりが心地いい。長原さんの調整は比較的筆記感があるのだが、適度な滑らかさがあり、万年筆らしい。また、適度に太い軸の重量バランスもよく、総合的にはキャップレスよりも字が書きやすい。欲を言えば、もう少し線幅が太くてもよかったかなぁというところ。

3本選べと言われたら、下の三本。

  1. プロフィット21 B改
  2. キャップレスF
  3. サファリEF

しかし、最もコスパの高い一本となると、カクノのM。

 

パイロット 万年筆 カクノ FKA-1SR-LM 中字 ブルー

パイロット 万年筆 カクノ FKA-1SR-LM 中字 ブルー