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Pilot コクーン Limited Edition

先日、ネットでパイロット コクーンの限定版が発売されていたことを知った。塗装がスモーキーでZOOM505のハバナっぽい。とにかくかっこいいのだ。

今年に入ってからすでに万年筆を2本も買っている上に、一本は数日前に来たばかり、しかし、物欲は止まらない。ネットではなく、店舗で見かけたら買おうと、近所のゆめタウンにあるクロスランドという文房具屋に行ってみた。そしたら、一本だけあった。店員に聞いたら、FとM、各一色ずつ仕入れたうちの最後の一本だという。色は黒、ニブはF。赤のMあたりを狙っていたんだけど、黒は黒でさりげなくてかっこいい。首軸の上あたりに黒い帯状の部分があり、ここにはスモーキーな塗装がなされていない。黒以外の色もその部分は黒いのでちょっと変な感じがある。デザイン的なアクセントなのかもしれないが、それほど必然性を感じない。黒い軸はその部分が目立たないので、ある意味一番カッコよくまとまっているようにも見える。

試せますか?と聞いてみると、快く試筆させてくれた。

モンブランのインクを少しつけてもらい、試筆用の紙に自分の名前を書いてみた。すすっと数文字書いて、これは書き心地がいいとすぐに感じた。ペンの状態も悪くないので、次の瞬間には「これいいですね、ください」と言っていた。

価格は定価の3500円プラス税。500円は東日本大震災の寄付金になるんだという。

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立派な缶ペンケースに入っている。

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流線型のきれいな軸。表面は光沢塗装。下の写真ではわかりにくいけど、まだらでスモーキーな雰囲気の色付けがなされている。キャップは勘合式なので、メモなどを素早く取るのに便利。万年筆に実用性を求めるなら勘合式がいいと思う。むしろ、高級で典型的な万年筆は勘合式がほとんどない。ペン自体は結構重量感がある。Pilotのカスタム74よりも重いんじゃないかな。3500円の万年筆とは思えないほどの高級感がある。

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ステンレスニブの万年筆。上から、LAMY サファリ、Pilot カクノ、Pilot ボーテックス、Pilot コクーン Limited Edition。

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ペン先の雰囲気。

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左がコクーンF、右がカクノF。

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カクノのニブはコクーンと同等だということはよく言われることだが、確かによく似ている。レーザー刻印が違うだけで、材質や抜き型は同じだと思われる。

しかし、マクロレンズでペン先を撮影して観察してみたところ、ペンポイントの形状が微妙に違うことに気が付いた。

下の写真を見てほしい。左がカクノFで右がコクーンFだ。

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カクノのFはそれなりに使っているんだけど、それを差し引いて考えても、ペンポイントの形状が明らかに違う。コクーンのFま丸っこい。これが個体差なのかどうかはわからない。

実際に筆記してみると、カクノのFよりも滑らか。引っかかりなどは皆無で、非常に書き心地がいい。店頭で一文字書いて、これは「ゲットすべし」と脳内物欲シグナルが反応したのが改めてよくわかる。

ニブの違いによるものもあると思うが、先日も書いたように、万年筆って軸の重量によってペン先の摩擦振動の伝わり方が変わるのだ。このコクーンのペンポイントの滑りはシルキーで、キャップレスに肉薄するものがある。正直、この完成度はすごい。

今日はダイソーで100円の三脚を買ってきたので、筆記動画を以下に載せておく。字が汚いのはご勘弁。(;^ω^)

さっき、コクーンのペンポイントはキャップレスに肉薄すると書いたが、筆記感トータルでいうとかなりの差がある。コクーンやカクノはステンレスニブだが、キャップレスは18Kの金である。ステンレスニブの万年筆はペン先が紙に当たった時の衝撃がかなりダイレクトに手に伝わる。むしろ精緻な感じがあるのはステンレスニブだ。手帳に小さな文字を書く時にはこういうペンの方が適しているような気がする。一方、キャップレスの場合、あたりがソフトだ。例えていうならば、キャップレスはダンパーが良く効いた高級車で、コクーンは軽自動車って感じ。そのくらいの差はある。

コクーンの満足度は5点満点で★★★★★。

価格に対する仕上がりの良さ、書き心地の良さ、勘合式という実用性の高さ、ステンレスニブの実用万年筆としては文句なしの満点。

 

パイロット 万年筆 コクーン FCO-3SR-LF 細字 ブルー

パイロット 万年筆 コクーン FCO-3SR-LF 細字 ブルー