PILOT コクーンの中字が想像以上によかった

パイロットのコクーンとカクノのニブは刻印が違うだけで同じだと言われている。目視で観察する限り、ニブの形状は全く同じと言っていい。コクーンのFとカクノのFはペンポイントの形状が若干違ったが、それが個体差によるものなのか、仕様によるものなのかはわからない。それはさておき、コクーンFとカクノFの筆記感には結構違いがある。一言でいえば、コクーンの方が滑らかで書いていて気持ちがいいのだ。

こうなったらコクーンのMも試したくなる。

先日整理したように、ステンレスニブのMはすでにカクノとボーテックスがある。しかし、カクノにはペンクリップがなく、ボーテックスは勘合式ではない。仕事で使うことを前提とすると、勘合式でペンクリップが実装されているコクーンの方が適している。

というわけで、これ。コクーンの中字、色はメタリックグレー(FCO-3SR-MGY-M)。新色のブラックにしようかと思ってたんだけど、首軸上のてかてかした部分が艶消しの雰囲気と合わない気がした。ホワイトは唯一通常ラインナップで光沢仕上げだ。首軸上の部分のバランスもよく、一番きれいだと思った。しかし、過去にボールペンの白を買ったことがあるけど、ちょっと違う感じがしたのを思い出した。ブルーはコクーンのメインイメージになっているペンだけあって、非常にきれいな色だ。いろいろ迷った挙句、黒に近くて、首軸の上の色にラメが入っていて、ボディのメタリックグレーとのバランスがいいメタリックグレーにした。

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ブラックLimitedと一緒に。

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ニブの形状はカクノと同じ、しかし、Fの時と同じようによく見るとペンポイントの形状が少しだけ違った。

↓コクーンM

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上手に撮れないので比較画像を2枚。

 

↓左カクノM、右コクーンM

 

 

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↓左カクノM、右コクーンM

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コクーンの方がペンポイントのイリジウム合金(イリドスミン)の量が多いような雰囲気なのだ。形状もカクノは丸くぷりりんとしているが、コクーンは少しだけ楕円っぽい。

ちなみに、下の写真は左がカクノFで右がコクーンF。この場合、コクーンの方がぷりりんとした球形に近い。

IMGP7612

 

これらの形状の差が仕様によるものなのか、個体差によるものなのかはよくわからない。

続いて、さっそく筆記してみた。

コクーンのMは一発目から非常に滑らかで癖がない。おそらく万年筆を使ったことがない人でもスムーズに使い始めることができるだろう。面白みには欠けるが、この安定感、スムーズさは正直、すごい。調整済みのボーテックスに匹敵するか、凌駕している。カクノのMよりも線幅は若干広い。

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総合的にみて、コクーンのMの完成度は予想以上によかった。

価格や仕上がり具合から判断して、サファリよりもおススメかも。ただ、首軸上部に大きな段差があるので、気になる人は気になるかもしれない。

普通にノートや落書きに使いたかったらコクーンのM。細字で書きたかったらコクーンのF。首軸の段差が気になるなら、サファリのEFといったところか。すでに製造中止になっているが、書き心地だけで言えばゴムグリップ付のボーテックスが最もストレスがない。

正直、ステンレスニブの万年筆は全く侮れない。

個人的には、普段使いにはコクーンのM、F。ボーテックスM。キャップレスF、プロフィット21(F字相当?)、この5本でまずは満足できるラインナップがそろった気がする。

今年はかなりの急ピッチで万年筆を買ってきたけど、これでしばらく休止できると思う。たぶん。

 

パイロット 万年筆 コクーン FCO-3SR-MGYM 中字 メタリックグレー

パイロット 万年筆 コクーン FCO-3SR-MGYM 中字 メタリックグレー