ペリカン スーベレーン M400のサイズについて

ペリカンのスーベレーンの代表的なものにはM1000、M800、M600、M400、M300がある。M200はゴールドニブではなく、スチールニブだ。自分が持っているのはM400だが、これがよく手になじむ。M400はキャップを閉じた状態が127 mmと小さいので小型の万年筆と思われているが、筆記時にキャップを尻軸にポストすると149 mmになる。

ここでスペックをまとめてみよう(データはペンハウスから拾ってきたのでメーカーの公称値とは違うかもしれない)。

  全長(mm) 筆記時全長(mm) 軸最大径Φ(mm) 重量(g)
M1000 147 177 14 33
M800 142 161 13 28
M600 134 155 12.5 16.4
M400 127 149 12 15
M300 110 131 11 11
M200 125 147 12 14

また、次に代表的なペンとして、クルトガアドバンス、ドクターグリップフルブラック、サラサクリップ(ノック時)のペンの長さを計測してみた。

  筆記時全長(mm)
クルトガアドバンス 144
ドクターグリップフルブラック 144
サラサクリップ 140

 

次に、手持ちの筆記具をいくつかM400と並べて写真撮影してみた。いずれも筆記状態にしてある。
↓左から5番目がM400。尻軸を合わせているので、ペン先が上にある方が長い筆記具ということになる。

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以上のことから、M400は日本の一般的な筆記具とほぼ同等の長さであることがわかった。ちなみに、M300はパーカーのジョッターとほぼ同じ長さだ。

M400はキャップ時の大きさが比較的小さいため小型の筆記具と思われがちだが、一般的に日本でよく売れているボールペンやシャープペンシルと比べてみると、筆記時にはむしろ長いくらいである。M400以外のスーベレーンをじっくりと触ったことがないので他のペンに関してはなんとも言えないが、M400が手にしっくりなじむ理由は、使い慣れた筆記具とほぼ同一サイズだからだろう。

 

寸法とは関係ないが、M400のメリットの一つとしてキャップを外した状態で放置してもインクがなかなか乾かないという特性がある。使っているインクはペリカン純正の4001ロイヤルブルーだ。温湿度やインクの種類によっても異なるのかもしれないが、10分やそこら放置しても全く問題なく筆記できる。ちょっと掠れても数回ペン先を紙に軽く押し付けたりすればすぐに書けるようになる。実用性という意味でこの特性はすばらしい。

 

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