先日紹介したカール事務器の鉛筆削り「アイン」が売っていないか、広島市内中心部の文房具を取り扱っているショップを4,5か所探しましたが、売っていませんでした。正規の販売店になっている本通りの多山文具に行ったらAngel-5 Royalが売っていました。これもいつか手に入れたいと思っていたので、今日はこれを手に入れてきました。
なんとも懐かしいたたずまい。手にしてみると昔使っていた鉛筆削りを思い出します。わたしが使っていたのはきっとこのメーカーのものだったと思います。
思っていたよりも小さくて、机の上に置いておいても邪魔になりません。
早速何本かの鉛筆を削ってみました。
エンゼル5ロイヤルは削りあがりの芯先の太さを2種類設定できます。太字の0.9 mmと細字の0.5 mmです。
上の写真は上から、0.5 mm、0.9 mmです。一番下は「トンボ鉛筆 ippo! Wシャープナー」の鉛筆用の部分で削ったものです。
先日紹介したアインで最も興味があったのが、鉛筆が弓なりに削れるという特徴でした。上の写真をよく見ると、エンゼル5ロイヤルで削った鉛筆も若干弓なりになっていることがわかります。定規を当てて観察すると直線ではありません。アインもこのことを特徴として挙げているのか、もっと弓なりになっているのかは不明です。
刃を観察してみます。
よく見るために刃のユニットを取り外しました。
こうやってみると鉛筆の太さを変える機構もよくわかりますね。下の写真を見てください。
丸を付けた部分の右側の四角い部品が(この写真の場合)左右に動くようになっています。つまり、芯がこの部分に当たることによって、鉛筆を刃に押し付けようとする力がなくなってしまうのです。意外と簡単な仕組みですね。
削りかすはこんな感じです。
この削りかす、久々に見ました。
どのくらいの長さの鉛筆まで削れるのか確認してみたのですが、5センチくらいまでは削れそうです。5センチというと結構長いように思いますが、下の写真の鉛筆が5.7 mmくらいあって、まだもう少し削れます。
ステッドラーの900-25は残り1センチもあれば鉛筆を保持できるので、ここから先はカッターか鉛筆を回すタイプの鉛筆削りを使うことになるでしょう。
定価3000円は鉛筆削りとしては高いと思いますが、おそらく5年や10年は余裕で使えるはずです。
鉛筆を削るときの振動や音、削った時の香りがノスタルジックです。ちょっといい鉛筆とちょっといい鉛筆削りが机の上にあるという状態はちょっと贅沢です。