なぜジェットストリームの筆記線は濃く見えるのか、そしてなぜツルツル過ぎると感じるようになるのか

ジェットストリームの筆記線は旧油性タイプと比べると濃く見えます。インクがより黒いのでしょうか。

ちょっと気になったので、ルーペで観察してみました。

ちょっとピンボケですが。上からジェットストリーム0.7、トンボZOOM707(BR-VSリフィル)、LAMYアルスター(M16 Mリフィル)、カランダッシュ905(ゴリアットF)。紙は比較的硬めでざらざらの強い感じのするバンクペーパーを使いました。筆圧は低めです。

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実際に高倍率ルーペで肉眼で確認するとよくわかるのですが、ジェットストリームは紙の凹凸の凹部にまでしっかりインクが流れているのがわかります。旧油性は一部凹部にインクが入っていません。線の所々が白いままですから、当然線は薄く見えます。

ジェットストリームはインクの粘度が低いので、インクのフローが多めであり、なおかつ、紙にインクが付着した後もインクが流れやすいのかもしれません。にじんでいる感じはあまりないので、インクフローに起因する部分が大きいかとは思います。ジェットストリームは筆記距離が短いのがこれで納得できます。要は、ペン先からいっぱいインクが出ているから濃い線が描けるってことです。

筆圧を高くするとどうなるかというと、紙の繊維が圧縮して潰れますから、物理的に紙の凹凸が少なくなったようになります。そこにインクが乗っていきますので、結果的に筆跡が濃くなるのではないかと考えています。視覚的にしっかりしたものを書こうとすると、おのずと手に力が入り、疲れやすい。だから、ジェットストリームを使うと楽だと感じるのだと思います。

しかしながら、ジェットストリームの特性に慣れると、力を入れなくてもしっかる書けることに気が付きます。そうして筆圧を抜くと、よりペン先の摩擦係数が下がり、ペン先が紙の上で安定しない感覚になり、つるつるして書きにくいと感じるようになるのではないでしょうか。まさにわたしがそうで、どんどん使いにくいと感じるようになったのはこういうメカニズムなのではないかと思います。ジェットストリームでも0.5や0.38とボール径が小さくなると、そこまで書きにくくないと感じます。これは接触部の圧力が高まり、摩擦係数が上がるからだと考えられます。

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