手元にTWSBIの万年筆が3本あります。
最初に買ったのはDIAMOND 580です。台湾の小品雅集という万年筆店で購入しました。2本目はDIAMOND 580 AL。これは福山市の「うさぎや」で購入しました。ALというのはアルミニウムのことで、部品の一部にアルミニウムが使われています。最近はTWSBIの取扱店が増えて手に入れやすくなりましたね。3本目は先日ブングボックスで購入したECOです。
何となくECOは小さいのかなと思っていたのですが大きさに大差はないようです。
DIAMOND580はキャップのネジ溝が見えないように金属リングが大きかったり、細かい部分の作りこみがしっかりしてあります。
まず、ニブの大きさや形状がだいぶ違います。どちらもニブの材質はステンレススチールです。一般的には金の方がしなやかで柔らかいと言われていますが、正直、自分にはよくわかりません。ただ、カクノやプレラのような小型のスチールニブは筆記感が若干硬く感じます。TWSBIやプラチナのプロシオンなど、最近はスチールペンでも万年筆らしさを十分に感じられるものが増えてきました。
キャップを比べてみましょう。
キャップは違いが大きいです。天冠の材質や仕上げだったり、金属部品の大きさやクリップなどが違います。手にして感じるのは重さです。ECOのキャップはだいぶ軽く感じます。また、キャップをねじ込むときの感触がだいぶ違います。DIAMOND580の方がカッチリと剛性が感じられます。おそらく、DIAMOND580はアクリル樹脂でECOはABSかなにかだと思います。
次に吸入機構です。
部品の材質や形状が異なりますが基本的には同じです。金属の装飾リングなどが違いとしては大きいです。DIAMOND580ALは一部アルミニウムの部品が使用されていますが、ノーマルはECOと同じ樹脂です。
最大の違いはDIAMOND580はペン先ユニットが外せることでしょう。
ペン先ユニットは別売されているので、ペン先だけ交換するということが簡単にできます。
ところで、ALは指で持つ部分がアルミニウムなのですが、ノーマルの樹脂よりもすべりやすいと感じることがあります。そういう意見が多かったのか、最近のモデルはこの部分に若干溝加工が施してあります。興味がある方は下のリンク先の拡大画像を見てください。
https://www.twsbi.com/collections/frontpage/products/twsbi-diamond-580alr-nickel-gray-fountain-pen
先日、ブングボックスでこの加工を触ってみたのですが、グリップ力が上がっていると思いました。
DIAMOND580とECOは似て非なるものです。580はずっしりと重量感があり、全体的に高級感があり、手にした時の感じが違います。ただ、実用的な筆記具として考えた場合、ECOが劣っているかというとそうとは思いません。
TWSBIの魅力を知るならECOやGOで十分だと思いますが、TWSBIの本気を感じたければ、DIAMOND580を使ってみるのがいいと思います。ペン先がスチールである点を除けば1,2万円クラスの万年筆と比べても劣る部分は感じません。