OKB48に投票しました

OKB48の投票が始まっています。

私が選んだボールペン以下の通りです。

f:id:digistill:20211023132136j:plain

  • ゲル ユニ ユニボールワンF
  • 油性 OHTO GS01
  • 水性 パイロット Vコーン

毎年、違うカテゴリのボールペンの中から選ぶようにしています。

そして今年のナンバーワンは「ユニボールワンF」です。

ユニボールワンFを選んだのは、重量とそのバランスが優秀だからです。私はノック式ボールペンのペン先のガタ付きが好きじゃないので、使うとしたら口金がプラスチック製のものを選んで使います。しかしながら、ユニボールワンFは完璧ではないものの、口金精度を上げることでガタ付きを最小限に抑えてあります。しばらく使っていますが、ガタ付きがすごく気になるということはないです。上手に持ち替えてあげれば全く気にせず使うことも可能です。

GS01はペンとして優秀です。しかしながら、750円(税抜)と少し高価であること、入手性が良くないという点において劣っています。ペンは実用品だと思っているので、その辺も評価項目として見逃すことはできません。色はシルバーが個人的にかかっこいいと思います。

油性ボールペンとして選抜には入っていませんが、スタロジーの油性ボールペンは優秀です。使い勝手だけで言えば、ナンバーワンと言ってもいいです。蔦屋書店とかに売ってます。

水性ボールペンはZOOM505セルサスなどもいいのですが、やはり入手性の良さ、価格を考慮してVコーンを選びました。水性ボールペンの書き味は油性ボールペンやゲルボールペンとは一線を画す良さがあります。ただ、キャップ式という点や長時間キャップを外すとペン先が乾くという欠点があります。キャップ式ということを容認するのであれば、キャップ式シグノの0.38の方が使いやすいです。ゲルボールペンですが、筆記感はかなり水性ボールペンに近いです。キャップ式という点、若干書き味が硬いという点を容認するなら、キャップ式シグノ一択でいいくらいです。使い終わったらキャップはするべきですが、1日放置しておいても問題なく使えました。

 

 

最新ゲルインクボールペン対決

f:id:digistill:20211023104714j:plain

最近、3つのゲルボールペンを手に入れました。

上の写真の上から

  1. uni ユニボールワンF 2021年9月21日発売 330円
  2. ぺんてる エナージェルブラックカラーズコレクション(限定) 2021年10月13日発売 330円
  3. サクラクレパス ボールサインiDプラス 2021年10月20日頃発売 350円

それぞれの特徴をまとめてみます。

ユニボールワンF

ユニボールワンFは既存のユニボールワンのリフィルを使っていますが、軸は全くの新作です。内部からペン先に向かって金属部品を配置しています。スタビライザー機構と呼ばれているだけあって、重量バランスが安定しています。また、口金の精度がよくペン先のガタつきもよく抑えられています。リフィルとペン内部の隙間も最小限に抑えられていて、これがペン先のがたつきを抑える効果が多少はあるのかもしれません。個人的にはもう少し革新的なガタつき対策ができるのではないかと思っています。

インクは程よい出方です。

軸にはラバーグリップがなく、表面仕上げがサラサラしているので若干ペンが滑りやすいと感じることがあるかもしれません。この点に関しては、少し使い込んでみることをお勧めします。手が慣れてくるのと、少しずつ樹脂の細かい突起が摩耗してくるのか、手への馴染みが増してくる感じがします。ルーペで観察する限り、顕著に摩耗している様子は観察できませんが。

エナージェルブラックカラーズコレクション

エナージェルブラックカラーズコレクションはクリップの塗装が異なるなど、若干違う点もありますが、形状的には従来のエナージェルとボディの設計とほぼ同じです。インクラインナップが黒だけで6色あるのが特徴です。エナージェルはリフィルの出来がよく、ゲルインクボールペンの中ではダントツで書きやすいです。ただ、インクフローがいいので若干線が太めになる傾向があります。

エナージェルのボディは少しデザインがやぼったいと感じていたのですが、全体が黒くなることで全く違うものに見えます。

口金がプラスチックなので低重心で安定しているということはないです。個人的には口金が金属であることが必ずしもいいことだとは思っていません。確かに、程よい重量があり低重心のペンは書きやすいです。ただし、ノック式の宿命で、特別な機構を設けない限り、口金とペン先の間には必ず隙間ができます。口金が金属だと少しのガタつきがカチャカチャ音に繋がります。口金が樹脂だと当たりが柔らかくなるため、カチャカチャする感じは抑えられます。エナージェルは口金の精度もいいので、ほとんどカチャカチャ音はしません。

ボールサインiDプラス

ボールサインiDプラスは既存のボールサインiDの口金を金属にしたようなペンです。従来品を持っていないので比較ができないのですが、軸の仕上げが滑りにくいマットな感じに仕上げてあります。

口金が金属なので、程よい重量感と低重心になっています。口金の精度はユニボールワンFに比べると低いです。そのためガタ付きを感じる場合があります。軸形状が円弧と直線を組み合わせたような形になっていて、握り方を意識すれば安定して持つことができます。ただし、これが私にとってはうれしくありません。ペン先のガタつきはノック式ボールペンの宿命です。しかしながら、大抵の場合、下の図のようにリフィルが口金の先のどこかに当たっています。当たっている側を上になるようにペンを持つとガタつきは感じにくくなります。ガタつきを感じた時にはちょっとペンを持つ位置を変えてあげればいいわけです。

f:id:digistill:20211023111627p:plain

しかしながら、ボールサインiDプラスのようにペンの持ち方を指定されるようなデザインだと微妙にペンを回転させることができず、結果的にガタつきの解消ができなくなります。

インクは若干ドライな感じですが、かすれたりはしません。程よいインクフローのため、線は割と細くかけます。精密な線を引くにはいい感じがします。

ボールサインiDプラスの最も優れているのはインクの耐水性だと思います。ユニボールワンやエナージェルのインクは水を垂らすと少しインクが浮くような感じがあります。筆記線は残るので実用上問題になることはあまりないと思います。一方、ボールサインiDプラスの場合、水を垂らしてもインクが一切流れません。まるで紙に定着しているかのようです。耐水性が必要な場合に選ぶのはボールサインiDプラス一択です。

総評

それぞれのペンにそれぞれの特徴があるので、甲乙つけ難いのですが、あえてランキングをつけるなら以下の通りです。

  1. uni ユニボールワンF
  2. ぺんてる エナージェルブラックカラーズコレクション(限定)
  3. サクラクレパス ボールサインiDプラス

最初の順番がすでに評価順になっていました。

ユニボールワンFは手にした時の感じが明らかにワンランク上です。あるいはそれ以上かもしれません。

エナージェルブラックカラーズコレクションは既存製品の色違いです。クリップの塗装に拘っているとはいえ、そこに100円アップの価値を感じる人がどれほどいるか。限定品でなく、価格据え置きならよかったと思います。

ボールサインiDプラスは3本の中でいちばん価格が上です。口金の精度は決して悪いわけではありませんが、口金がいちばんのポイントなので、もう少しだけ精度を追求して欲しいでした。

ペン先のガタ付きについて

ペン先のガタ付きはノック式の宿命です。これを最小限に抑えるにはリフィルと口金をテーパーで接触させるのがいちばんです。キャップ式のシグノがちょうどそんな形状になっています。

f:id:digistill:20211023114615j:plain

ただ、少し考えてみればわかるのですが、ノック式のボールペンは回転子という部品を使ってリフィルの抜き差しを可能にしています。その機構はここでは説明しませんが、ここでみるべきなのはその動作の様子です。

手許にノック式のボールペンがあったらペン先を見ながら何度かノックしてみてください。ペン先を出すとき、一度、出過ぎた位置から少し戻るような感じでペン先が固定される様子がわかると思います。こういう動作でペン先を固定するわけですから、リフィルと口金を接触したまま保持することは不可能です。回転子が動作するスペースがなくなるからです。

回転子は動作するけれど、ユニット全体をバネで押し付けるような感じでリフィルと口金を接触させることができれば良いわけです。

もしくは、ガタつき防止用ではないようですが、アクロ500のこの構造は有効なのではないかと思います。

f:id:digistill:20211023115542j:plain

この受け子を2〜3枚の板バネのようなもので受けるようにすればガタ付きはほとんどなくなるような気がします。

アクロ500は口金精度がいいせいもあるんだと思いますが、ノック式にもかかわらずほぼガタつきがありません。アクロ300含め、ノック式ボールペンの口金精度の良さはこのふたつがダントツにいいと思います。あと、スタロジーの油性ボールペンのガタ付きのなさも相当優秀です。

 

 

ブルーバックス科学手帳

毎年気になる手帳があります。

bookclub.kodansha.co.jp

これです。

昨日も書店で見かけて、思わず買いそうになりました。

手帳としてはスタンダードな週間レフトタイプです。この手帳は付録がかなり充実していて、数学の公式から筋肉の名称まで、高校の理系科目で習うような項目がコンパクトによくまとまっています。

来年はこの手帳にしようかなぁ。

 

ボールサインiDプラス04 ナイトブラック(ブルーブラック)

ボールサインiDプラス04 ナイトブラック(ブルーブラック)を手に入れました。

f:id:digistill:20211022200850j:plain

ボールサインiDプラス04 ナイトブラック(ブルーブラック)

ボールサインiDの口金を金属にしたモデルです。

f:id:digistill:20211022200907j:plain

口金が金属に

口金はペン先に向けて段階的に細くなる形状になっていて、ペン先の見通しが良くなっています。

重量は13.5グラム。内訳はリフィル:2.1グラム、軸:7.4グラム、口金:4.1グラム(ばね含む)となっていました。

口金の形状はこんな感じです。

f:id:digistill:20211022201328j:plain

口金の精度は普通です。ユニボールワンFの口金の方が精度が高いようです。

クリップの形状が独特です。このクリップはノックボタンも兼ね備えています。

f:id:digistill:20211022201015j:plain

f:id:digistill:20211022201206j:plain

軸形状は特徴的で、2つの曲面と2つの平面で構成されています。どうもつのが正解なのかよくわかりません。

軸表面はマットなラバーコーティングされたような感じで、程よいグリップ感があります。

程よい低重心と程よいグリップ感のため、筆記感はいいです。若干口金のガタつきが気になることもありますが、総じていい仕上がりだと思います。

リフィルは0.4ですが、インクは出過ぎることなく、割とドライな印象です。ただ、掠れるとかそのようなことはありません。インクが出過ぎないので、線は細めです。店頭で0.5を試筆してみましたが、私の感覚だと0.5でもよかったかもしれません。

ボールサインiDプラスの0.4とユニボールワンFの0.38の線の太さを比較してみました。

f:id:digistill:20211022202337j:plain

数字的にはボールサインiDプラスの方が0.02大きいのですが、線はユニボールワンFの方が太く感じます。

インクの色は限りなく黒に近いブルーブラックです。

f:id:digistill:20211022201914j:plain

 

 

ケリーのクリップの形状が微妙に仕様変更されている

f:id:digistill:20211022145856j:plain

この0周年限定モデルの写真を見ていたら、クリップの形状が気になりました。

「あれ、こここんな構造なんだ・・・」と思いながら、ブルーのケリーを見てみたら、こんな感じでした。

f:id:digistill:20211022150147j:plain

違いわかりますか?ちなみにCDTのモデルはこんな感じ。

f:id:digistill:20211022150214j:plain

先端の形状が少し違うのがわかると思います。

ブルーのケリーを買ったのは2014年11月です。他の手持ちのを確認したところ、CDTと同じような形状になっていました。

改めてケリーを観察すると、部品の仕上がりのよさや設計のよさ、組み立てのよさを実感します。変なガタつきとか、ここはこんな風だったらもっといいのにと思う点がほとんどありません。道具として完全に完成しています。もちろんコストをかけられるならもっと手を入れる部分はあるでしょう。ただ、それで値段が倍になっては意味がありません。実用品として完成の域に達していると感じさせる数少ないモデルです。

定番モデルなら実質1000円程度で手に入ります。長年継続して作っているからこそ、この品質がこの値段で入手できるんだと思います。一本は持っていて損のないシャープペンシルだと思います。

 

 

連絡はこちらから