多色ボールペン

3色ボールペンの本を読む前から多色ボールペンは一本使っていたのだが、あの本を読んでから多色ボールペンが増殖し始めた。仕事場に一本、布団脇に一本、パソコンの前に一本、手帳に一本、バッグに一本とバラまいているのだ。高級品と違い同じ物をあちこちにバラまいておけるのがB級筆記具の利点だ。大量生産品でバラツキがほとんどないのもいい。
油性ボールペンはあまり好きじゃないのだが、最近の油性ボールペンは特別な物でなくても書きやすいものが多い。今使っている3社の多色ボールペンはいずれも書き心地がいい。
書き心地だけで言えば、水性ボールペンが未だに最強だと思っており、ラフに計算などを書き散らすときには水性ボールペンを使うことが多い。気分や書類の性質に応じてアレを使ったりコレを使ったりするわけだが、オールマイティに使えるのは多色ボールペンだ。本や書類を読むときには多色ボールペンが手放せないし、メモも3色に分けて書くと非常にわかりやすい。
機能的に最強なのはゼブラのクリップオンマルチだ。これは4色ボールペン+シャープペンシル+消しゴムという高機能ながら、クリップオンG4Cと太さがほぼ同じという優れものだ。1000円の高級品クリップオンマルチ1000というのもあるらしい。細さで言えば、三菱鉛筆Ta-shokが細くて書きやすい。パイロットのFEEDはペン先の金属部分に色が付いていて、どの色の芯が出ているのか一目瞭然だ。感覚的には書き心地が一番滑らかな気がする。
多色ボールペンはカチャカチャして筆記時に気になる場合もあるだろう。基本的には気にしないのが一番なんだけど、実はちょっとしたコツでこのカチャカチャを軽減できる。それは書いている色のポッチを上に向けて書くのだ。多色ボールペンの構造を観察するとすぐわかるが、リフィルはポッチ側から曲がりながらペン先から出てくる。よって、ポッチ側に常に戻ろうとする応力が働いている状態になっており、その結果、ポッチ側にペン先は密着している。密着している側には動かないので、これを上に向けて筆記すればカチャカチャしにくいというわけだ。気になる人はお試しあれ。
まぁ、黒一色しか使わないような場合は、単色の筆記具を使う方が気持ち的には落ち着くカモ。

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