NIKKEI NET 使い切り「エコデジカメ」 プラザクリエイトが8月発売

長谷川さんのホームページで見つけたこの記事だが、今から数年前に、全く同じような企画の製品が存在していたはずだ。当時は、おもしろいことを考える人もいるものだなと思ったが、結局普及しなかった。
で、今回のこのサービスだが、自分はあまりうまく行かないのではないかと思う。
300万画素はカメラ好きからすればちょっと見劣りするスペックだし、写真を撮りたい人というのは画質やカメラそのものにこだわりがある人が多いのでこういう製品を好んで使いたいとは思わないはずだ。
じゃぁ、写真だ何だということに興味がない人はどうかというと、そういう人はケータイで撮影して満足する人が多いと思う。今時のケータイは画質もいいものが増えてきたので、あえてお金を払ってまでカメラを手に入れようとは思わないと思う。
簡単にこの商品のコスト計算をしてみる。
50枚撮影のカメラ本体が1980円。商品の性質上、おそらく全てプリントすることが前提になっているはずなので、50枚全てプリントしたとして50枚*37円
/枚=1850円。焼き増しをしなかったとして写真一枚あたりのコストを計算すると、(1980+1850)/50=76.6円。詳しいシステムをしらないので、これで完全に正しい計算なのかはわからないが、記事を読む限り、このように計算してもいいと思う。正直あり得ないコストだ。
こういうカメラは観光地のコンビニとかイベント会場で緊急用として売るにはいいかもしれないが、日常生活での需要はほとんどないんじゃないかな。
そもそも、こういう方式のカメラのどこがエコなのかさっぱり理解できない。何となくいいたいことはわかるが、ケータイの部品を使い回して、さらに何度も使い回すシステムを付加したからといって、それはわざわざエコですよというほどのことじゃないと思うのだ。
自分たちはケータイ、パソコン、デジカメ、その他多くの家電を消費しては捨てている。今更いっさいの便利を放棄することは難しい。それはそれで恥ずかしいことと受け止めなければならないと思うのだ。そして、そういう無駄なものに対して無意味にエコエコなんていうのはもうそろそろ止めにしたらいいと思うのだ。

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