よきアドヴァイス

先ほど予算15万円程度でK-7に合わせるレンズはどれがいいか書いた。すると、さっそくぽんハウスの原さん(HPの表記に合わせておきました)がその中だとDA35mmF2.8 Macro Limitedがいいのではとアドバイスしてくれた。
ありがとうございます>原さん
ちなみに、原さん個人としては50mmがあまり好きではないらしく、21mm/3.2と余裕が出来たら55mm/1.4と次候補を挙げてくれていた。21mmは35mm相当の画角が得られるコンパクトなレンズで、スナップオンリーならこっちの方が向いているかもしれない。55mmのF1.4は一眼レフの単焦点ならではの明るさが魅力で、懐に余裕があるならば持っていて損はないはず。
自分の場合、FM3Aでは45mmと28mmを主に使っていて、35mmも50mmも経験がない。50mmはいわゆる昔ながらの標準レンズと言われる焦点距離だと思うのだが、45mmを使っていた経験から言えば、50mmというのは微妙に望遠なんだと思う。単焦点を使っていておもしろいのは、撮りたいものの範囲や距離で望遠っぽくもなるし、広角っぽくもなることだ。
鹿児島で写真を撮っていた時、たまたま地元の観光写真を撮っているおじさんと立ち話をした。当時自分は45mm一本でモノクロ写真を撮っていた。自分が45mmしかレンズがないから自由に写真が撮れない-----みたいなことを言ったときそのおじさんが言った一言を未だに覚えている。「レンズなんて一本あれば十分。撮れないものを撮ろうと思わなければいいだけのこと」。それを聞いたとき、脳みその中でパズルのピースがパチッとはまり込む音が聞こえた。あぁそうか、撮れないものを撮ろうとするから気持ちが落ち着かないのか。それから単焦点で写真を撮るのがすごくおもしろくなった記憶がある。今、普段使っているカメラはF30なのだが、基本的に不満がないのは「撮れないものを撮ろうとしない精神」があるからだ。もちろん、道具が変われば写真も変わる。でも、いい道具がなければ写真が撮れないわけではない。性能よりも使っている道具が好きかどうかの方がずっと大切だ。
話がだいぶそれてしまったが、時々このブログに登場するぽんハウスの原さんも自分に写真の魅力を教えてくれた人である。原さんは全然金がなかった数年前(今も当時とたいして変わらないが・・・汗)、会ったこともない自分に引き延ばし機を含め、モノクロ現像に必要な機材一式をただで譲ってくれた。今はなかなか現像する時間が取れないのが残念なのだが、モノクロで写真を作った経験は本当に貴重なものである。いつかまた再開したいので道具は大切に取ってある。
自分にとって写真は趣味の一つに過ぎないが、そこで得た出会いや経験は人生を豊かにしてくれた大切なものばかりである。

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