ファインダーの視野率

視野率というのはファインダーの見た目が実際に写る面積の何パーセントかという値だ。その昔、自分は一眼レフの視野率は常に100%だと思っていた。正確にいうと、視野率なんてものがあることを知らなかった。
フィルムを現像して、自分でプリントする際には視野率が100%でなくてもプリント時に適当にトリミングしてしまうのであまり問題はない。しかし、デジタルの場合、写ったそのままがモニタに写ってしまうから余計なものが写っていると気になるものだ。コンパクトカメラの背面液晶は視野率がほぼ100%であらかじめ写るものが見えているとも言えるので、その点は優秀なのだ。しかし、光学式のファインダーで視野率100%を実現するのは難しいらしい。
K-7の視野率は100%である。そのためファインダーで見たほぼそのままがデジタル写真になる。これは静物や風景を撮るときにはありがたい。画面の端にちょいと写り込んだ木の枝などを、微妙に外して撮影したりするとき、ちゃんと写真から枝が外れていると気持ちがいいものだ。
デジタル時代だからこそ、ファインダーの視野率100%が生きてくるのではないかと思う。まぁ、デジタルでもパソコンでちょちょいとトリミングしてしまえばいいのだが、撮影のときにできることがあらかじめできればラクチンなのだ。

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