iPhone4のガラス

Kaimonotai Blog ? Blog Archive ? iPhone 4(?)の裏面入手!でも・・・ダメージテストに変更
iPhone4の表面に使われているガラスはアルミノケイ酸ガラスというガラスらしい。記事ではコインやキーでガラスを擦っているが、ほとんど無傷。でも、紙ヤスリではあっさり傷がついている。
これは材料の硬度を考えればだいたい見当がつく。当然、摩耗を硬度のみで片付けてしまうのはいささか安直かもしれないが、それほど大きく外ししているわけでもないだろう。
というわけで、ここでは材料硬度の指標のひとつである「ビッカース硬さ」をいろいろ調べてみる。(自宅で書いているのでデータソースがネットばかりで信憑性がいまいちだが)
アルミノケイ酸ガラス Hv 570〜790(特願平11−200325を参考にした)
サンドペーパーは研磨剤にもよるだろうが、例えば炭化ケイ素(SiC)を使ったサンドペーパーだとしたらHv2800。他の研磨剤(セラミック系として)だとしてもHv2000前後だろう。
あちこち見ていたらパイロットのウェブページにいいデータがあった。
・1円玉(アルミニウム) Hv45
・5円玉(黄銅) Hv150
・10円玉(青銅) Hv130
・50円、100円、500円玉(白銅) Hv160〜170
・スチール缶 Hv170
・ステンレスフォーク Hv210
・カッターナイフ Hv850
・ルビー Hv1300
・セラミック(陶器) Hv1500〜2000
・ダイヤモンド Hv7000

アルミノケイ酸ガラスの正確なビッカース硬さがわからないがおおよそHv800とするとカッターナイフで傷が付き、金属で傷がつかなかったのがおおよそ材料硬度から推測できることがわかる。
つまり、iPhone4の画面はコインやキーがぶつかったくらいでは傷はつかないが、砂埃が付着した状態で擦ると場合によっては多少傷がつく可能性があるということだ。ただし、表面にはおそらく何らかのコーティングがなされている可能性があるので、むしろコーティングに傷が付き、光の散乱により傷がついたように見えることはあるのかもしれない。


後日、Corning社のホームページで調べたところ、ゴリラガラスのビッカース硬さはUn-strengthenで626 Kgf/mm^2、Strengthenで674 kgf/mm^2であることがわかった。

http://www.corning.com/gorillaglass/index.aspx

連絡はこちらから