スーパースロー

人間の目では見えない世界にある美しさ スーパースローで水の滴を見る : ギズモード・ジャパン
この動画で使われているカメラはフォトロンのFASTCAMだな。グレードにもよるけど、このカメラ、すごく高いんだよ!最近は他社でもだいぶ安くてそこそこの性能のやつも出てきてるけどね。
水滴がまた水滴を呼ぶのは見たことがあったが、水滴が水面をバウンドしているのははじめて見た。マイクロシリンジらしきものの針から落下した水。おおっ?こんな風になるのかっ、と、ちょっと感動。でもよく考えると、この転がる水、肉眼でも確認できる。液面に落下する水滴をじっと眺めていると、時々表面をツツッと走る何かが見えるような気がしていたんだが、こういうことだったんだな。
動画の最後の一文から考えると、水素と酸素の強い結合(つまり、水分子間の水素結合)により、ひとつの水の集合体が他の水の集合体に同一化するには水素結合を切断し、分子を移動させ、そこに入り込み、さらにお互いに自分の結合をいったん離し、再び手を結ぶ必要があるわけで、それなりのエネルギーが必要ってことだろう。水の塊が小さい場合、重力よりも水素結合による反発力のようなものの方が大きくなり(つまり、同一化するよりも弾き飛ばすほうがエネルギー的に有利?)、バウンドするんだろうな(と、勝手に推測)。メカニズムを説明しているであろう、続きの部分を見たい・・・。
こういう現象に興味を持ち大人数で大掛かりな装置で観測し、ああでもないこうでもないと考えるのは楽しいだろうな。こういうところからほんとに価値のある発見が生まれるんだと思う。こういう一見何気ないものに素朴な心で全力投球するのが自分の理想とする姿だ。単純な利害関係なんてものは超越しなければならない。

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