感覚

ここ2週間ばかりとある目的のために集中的に仕事していた。
結局それは延期になりそうなのだが、深夜12時に会社に戻ったり、コンビニ弁当を作業場に持ち込みながら深夜までひとりで作業したりしていた。
そこまでしろと誰に言われたわけでもないが、ただひとつの目的のために一生懸命になる感じが心地良かった。深夜、工作機械に向かい、待ち時間にデスクで構想を練り、将来を夢見る。ちょうど中学・高校の時、深夜まで勉強していたのを思い出した。
それが昨日の深夜、できた。小さな通過ポイントに過ぎないが、2年間続けてきた成果がひとつの小さなモノに結実した。他人からすれば小さな成果に過ぎないが、自分は嬉しくて、しばらくひとり作業場でじっとそれを眺めながら、時が過ぎるのをわすれた。さて、これからが本番だ。

孤独だけど、自分がそこにある感覚。階段を一段ずつ確実に登っている感覚。
その感覚が心地良くて、どんどん作業にのめりこんでいったのかもしれない。
誰かと競う感覚ではなく、絶対的指標上の上向きのベクトル、自分にしか登れない階段がそこにあるという存在感。迷いのない境地、そして不安。
あぁ、これは、あの時と同じ感覚だ。

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