鹿児島に帰ったとき、近所にタツノオトシゴを養殖しているところがあると聞いて、行ってみた。数年前は廃屋だった場所がショップに改装されていた。
シーホースウェイズ株式会社
こういう仕事をしながら田舎暮らしをするなんていうのは、理想的だなぁ。例えばこんな風に暮らせたらと、薄々考えていたこともあったのだが、自分にはそういうアイディアも行動力も決断力もなかった。しかし、自分はバリバリと都会で活躍するよりも、田舎で静かに何かを追求していくような生き方のほうが本当は合っている。余計なものやお金は要らない、そういうものにとらわれない生活をしたいものだが、欲を捨て去るのもまた難しい。
小さな頃、沖縄にいたじいちゃんが海で採ったタツノオトシゴをアルコール漬けにした標本を持ってきてくれたことがある。その奇妙な姿に興味津々だったのをよく覚えている。
父親に聞いたところによると、タツノオトシゴは海岸でも時々見かけることがあるという。自分も相当海では過ごしてきたが、タツノオトシゴが泳いでいるのを見たことはまだない。
