masahiro万年筆製作所からパイロット キャップレス 絣(青)が届いた。
梱包などが非常に丁寧で、ウェブページから受ける実直さがよく伝わった。
写真では雰囲気が伝えにくいけど、高級感があるきれいな軸だ。ネットでしか見たことがなかったので想像以上の軸の渋さに超満足。
分解するとこんな感じ。ダミーのカートリッジが入っている。
キャップレスの利点はなんといっても利便性なので、インクはコンバーターを使わず、カートリッジを使うことにしている。色はブルーブラック。
さっそくインクを装着。
ニブにはちゃんと18Kと書いてある。太さはF。
ペンから飛び出すかわいいニブ。ペン先を出し入れするとき、金属っぽい窓にペンポイントが擦れているんだけど、大丈夫なのだろうか。ポッチのコリッとした感じが伝わるので、間違いなくスリスリしているはず。
写真をよく見ると、ニブが微妙に中心からズレている気がするが、多分問題はないのだろう。
写真はぼけているけど、筆記する時はこんな感じ。クリップは全く気にならない。クリップは人差し指を置いている当たりが少し凹んでいて、おさまりがいい。クリップがむしろ基準となって、安定した筆記角度をキープすることができる。
ペンは重量感があるがグリップ部分の絶妙な形状がピッタリ手にフィットする。重量バランスが素晴らしい。程よい重量のおかげでペンが安定して紙の上を滑るように感じる。他の万年筆に比べると多少太めだが、自分的には決して太すぎることはない。例えば、ジェットストリームの4+1のグリップよりも細いので、あの程度の太さが気にならないなら太いとは感じないと思う。
絣模様は微妙な凹凸になっていて、絶妙なグリップ感を演出している。この絣の感じが伝わるネット画像がなかなかなかったので、DA35 Macro Limitedを引っ張りだして、撮影にチャレンジしてみた。
どうだ。
えいやっ!
これでどうだ?!
青い絣模様の部分は全部ちょっとだけ塗料が盛ってある感じ。これがすり切れるくらい使ったらどんな感じになるんだろう。
毎度、汚い字で申し訳ないが、筆跡較べ。
太さは能率手帳に予定を書き込むのにちょうどいい感じ。0.7mmのジェットストリームとほぼ同等。細かく書き込みたいなら、EFの方がいいだろうけど、滑らかさも欲しいのでFで正解だった。EFが滑らかじゃないのかどうかはわからないけど。ていうか、この軸にはEFの設定はないんだけどね。
好みとしてはカクノのMとかサファリのFくらいがちょうどいい感じなんだけど、手帳に書き込むにはちょっと太すぎるのだ。
ペン先は少し調整してもらったのだが、理想的な感触でパーフェクトといっていい。ほぼ定価だし、送料もかかるが、価値は十分にある。
自重だけで筆記することができ、全ての方向で安定した線が引ける。もう一回書くけど、パーフェクト。自分が持っているどの万年筆より書きやすい。
ニブは18金だけど、小さいので14金のカスタム74よりも筆記感は硬い。どちらかと言うとステンレスニブに近い感じ。ブルーブラックでは線の濃淡はほとんどない。ある意味安定した線が書けるのだが、万年筆らしいおもしろさはない。インクを変えれば、それなりに濃淡が出る可能性はあるが、キャップレスには趣味性よりも実用性を求めているので、カートリッジのブルーブラックのまま運用する。ペンユニットがガタつくのかと思っていたけど、バネが結構強いからか、ガタつきやグラつきは皆無。
これで2万円をどう感じるかは人それぞれだと思うけど、万年筆好きの自分としては決して高くない。
新しいデジカメを買った時くらい、あるいはそれ以上にテンションがあがっている。
ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
最後にiPhoneのTwitterアプリで撮影した動画をどうぞ~。
いやぁ、予想以上にキャップレスがよかったので、MとかBも欲しくなってしまった。
実用品としてガンガン使い倒そうと思う。
カスタム74も透明軸が欲しいので、masahiro万年筆製造所でいつか買おうかなぁ。