リコー「GR II」、見た目は変わらないが画質はより自然で好ましい仕上がりに - 日経トレンディネット
自分は普段GRをメインで使っている。その理由は、コンパクトでよく写るからだ。
一眼レフやミラーレスも時には楽しいが、普段持ち歩くには大げさすぎるし、人混みの中で持ち歩くにはちょっと気が引ける。特に自分のようにおそらく大多数の人にとってはどうでもいいような被写体にカメラを向ける場合、さり気なくササッと撮ってしまいたい。GRはそんな時によく似合うカメラだ。
また、自分はフィルム一眼レフで単焦点を長く使っていたし、デジたる一眼レフでも基本的には単焦点レンズしか使わない。だから、GRの28mm単焦点にもほとんど違和感がない。ズームレンズを否定しているわけではなく、何本か所有しているが、小さくて明るい単焦点レンズは取り回しがよく便利だ。
単焦点レンズでしばらく撮影していると、ズームレンズよりもむしろ単焦点レンズのほうがテンポよく撮影できることに気が付くと思う。それは被写体の距離感とフレーミングが一致するようになってくるからだ。ズームレンズの場合、どうしても構えてから焦点距離を変え、フレーミングしてしまうが単焦点の場合、構える前からフレーミングはもう終わっている。自分みたいに未熟者はそれでも前後にもたもたしてしまうんだけど、それでも軽快感は十分に味わえる。
単焦点レンズを使うときの最大のコツは「撮れないものを撮ろうとしない」。これは鹿児島の実家に帰省した時、知覧の記念写真を撮影している業者のおじさんに言われたことだ。自分が「レンズが40mm一本しかないからなかなかいい写真が撮れないんですよ」と言ったら、おじさんが「撮れない写真を撮らなければレンズ一本でなんでも撮れるよ」と言った。眼から鱗とはまさにこのことで、それ以来、レンズ一本で撮影することが楽しくてしかたなくなった。
んで、GRだけど、これはそういう意味で間違いなくお気に入りの一台だ。GRで十分満足しているし、自分は基本的にRAWで撮影するので、GR IIを買い足すことはないけど、GRに興味がある!って人はぜひ手に入れて使ってみるといいカモ。