万年筆は基本的に金属を紙にこすりつけながら筆記する道具だ。とはいえ、ペン先から染料の水溶液が染み出し、ウェット状態での摩擦になる。スーッと横方向にペンを走らせ、自然とペン先を紙から離してみると、ペンポイントの片側だけにインクが付いているのが観察できる。
こんな感じ。ということは片側は割とドライな感じで擦れているということか。ただ、チョンとペン先を紙にくっ付けると、切割の形にインクが付くわけではなく、ペンポイント全体に広がったような点になる。ということは、紙に接した瞬間に毛細管現象で紙の繊維とペンポイントの金属の間にインクが広がり、ウェット状態に近い状態で擦れているのかもしれない。ペン先をかなり早く動かしても線は途切れることがないので、かなりの速度でインクは毛細管の中を拡散していることが予測される。
っと、それはさておき・・・
万年筆って紙によって書き味がかなり変わる。自分はそんなに多くの紙を使って確認したわけじゃないけど、いくつか代表的なものの結果を示してみたい。
ツバメフールス紙。これは知る人ぞ知る万年筆向きの紙と言われている紙。悪くないけど、個人的にはちょっと筆記感が固いというか、粗さが気になることがある。
キャンパスノート。ツルツルしていて、意外と悪くない。ただ、筆記感が重く、万年筆で常用しようとは思わない。
NOLTYの手帳用紙。これは結構いい。この用紙を使ったノートも売っているが、高い。
ほぼ日手帳のトモエリバー。この紙が一番万年筆で書いていて気持ちがいい。ただ、薄すぎるし、この用紙を使ったノートは一般的ではない。インクの吸収は悪く乾きにくいが、個人的にはダントツに書きやすい。
ライフのノーブルノート。総合的に今のところ、これがベスト。クリーム色の紙が目に優しく、平滑性は抜群。ペンの走りが軽く、たくさん書いても疲れない。
オキナのプロジェクトペーパー。書き心地はかなりいい。ただし、罫線がインクをはじく。
今、興味があるのはCDノートとキャンパスハイグレードかな。ノートはノートで探し出すと結構はまりそう。
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