パイロットのデスクペンといっても、現行品では4種類ある。
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今日買ったのは最も安いDPN-70だ。
プラチナのデスクペンあるいはカーボンペンや、パイロットのペン習字ペンと迷ったんだけど、とりあえずパイロットのスタンダードっぽいやつを試してみることにした。ペン習字ペン、一番興味があるんだけど、なんかかっこ悪いんだよなぁ・・・
まずは、いくつか画像を。いつものことながら、手抜き画像なのはご勘弁。
キャップを外すとなかなか品がいい。
左がパイロットのデスクペン、右が古いタイプのセーラーのデスクペン。
左がパイロットのデスクペン、右が古いタイプのセーラーのデスクペン。セーラーのはニブが細長い。パイロットのもニブはステンレスだが、金メッキをしているので金色だ。
ニブのアップ。
ペンポイントの形状。セーラーのはプリッとしたペンポイントだったが、パイロットのはスッとしたペンポイント。菱形状に厚い部分があるのはカクノとかボーテックス、コクーンと似ている。ただ、ニブ全体の形状は根本的に万年筆と違う。
参考までにセーラーのデスクペンのペンポイント。イリドスミンがプリッとしている。
下はコクーンとカクノのFニブ。よく見ると暑い部分は菱形ではなく、三角形に近い。先端に抜けるようにスッと細くなってるのはデスクペンと同じ。この辺の共通する構造はパイロットの鉄ペンの設計思想なのかもしれない。
早速筆記してみる。
細さはセーラーのデスクペンとほぼ一緒くらいかな。無造作に書くとガリガリとした感じが伝わってくるが、ペンの角度と筆圧に気を付ければ、パイロットらしい滑らかさすら感じられる。セーラーのニブはかなりしなやかに変形するから、筆圧コントロールがしやすいのだが、パイロットのニブはセーラーよりもしっかりしているので、筆圧をきちんとコントロールする必要がある。ただ、その分、シャキッとした筆記感ではある。
併せてコクーンのFやカクノのFとかを書き比べてみたが、デスクペンを使った後に万年筆を使うと、ずいぶん滑らかに感じる。
セーラーに引き続き、デスクペンを2種類試してみたが、個人的には結構好きだ。アイディアだししたりするときのように、大きな文字とか図形を描くのにはあまり向かないと思うけど、比較的小さな文字をカリカリと筆記するのは何とも言えない心地よさがある。
独特のペン形状から伝わる雰囲気は、安い万年筆よりも上質とすら思える。
デスクペンはもっと見直されてもいい筆記具のような気がする。