この本も今日買ってきた一冊。ササっと通読する予定ではないので、記録しておく。
あとがきによると、この本はリフレッシュ数学というシリーズのために書かれた「数と式」という原稿だったようだ。初稿ゲラのまま、遠山氏は転移性の肺がんで亡くなられた。続く微積分の本はわずか目次の案が作成されただけらしい。
代数というのはa,b,cとかx,y,zという普遍的な数を取り扱う数学の一分野で、この本では線形代数を除いた部分が論ぜられている。
数の発生から始まり、数詞、自然数、整数、整数論、有理数、無理数、複素数と数の話から本は始まる。この手の本は半分なつかしさもあり、あぁ、戻ってきたなぁって感じがするので好きだ。
パラパラっとめくった感じでは高度な数学がわからなくてもがんばればなんとか読めそうな雰囲気と感じる。しかし、よく読むと論理が奥深くてサラッと読んだだけでは理解できないような概念も書いてある。ただ、このくらいの数学は教養として知っておきたいので、時間があるときにゆっくり読もうと思う。