ボトムブラケット分解、清掃

ペダルを漕ぐとボトムブラケットあたりがザリザリしているのが気になったので、分解して清掃することにした。

クランクは14 mmのネジでとまっているので、ボックスレンチで左右取り外した。クランクはがっちり嵌め合いになっているので、コッタレスという引き抜き冶具を使う必要がある。ネジをグイグイ押し込むと、クランクが少しずつ抜けた。

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するとワンと呼ばれる部品を固定しているロックリングがあるのでフックスパナでゆるめた。リングの径はちょうど45mmだった。そこまで来ると、ワンは手で回して外すことが可能だった。

左ワンはそのようにして外せたんだけど、右ワンはロックリングの下にチェーンカバーを固定する鉄板状の部品がありうまくフックスパナをひっかけることが難しかったので、外すのはあきらめた。

そこで、左ワン側から玉軸受とクランクシャフトを引き抜き、右ワン側の玉軸受も左ワン側から引きずり出した。 

結構汚れていたけど、激しく損傷しているわけではなかった。若干シャフトと玉の摺動面が摩耗していて、ガタが出ている感じだが、まだ使えると判断した。

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クリーナーで清掃し、二硫化モリブデングリースを多めに塗った。このグリースがいいのか悪いのかよくわからないけど、二硫化モリブデンは摺動特性を上げる物質なので、悪いことはないだろう。

このブログでは交換のハウツーを1から順に解説するものではないが、軸受を入れる方向は間違いやすいので写真で示しておく。実際にはめてみると、どっちが正しいかすぐにわかるのだが。下のような組み込みが正しい。

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組み上げて、グリースをなじませた後、走ってみたら、ゴリゴリ感は消えていた。ただ、若干ガタツキがあるようにも感じられるので、シャフトと軸受はそのうち交換したいところだ。

今日の作業は、ちょっと特殊な道具を使ったりはするのだが、タイヤ交換に比べるとはるかに簡単だ。力は要るけど、コツのようなものはほぼない。外して清掃して、グリスアップして取り付けるだけ。情報源はネットのみで、実際の作業を見たことはないのだが、特に迷う点はなかった。

ちょっとドキドキしながらネジを外し「へぇ、ママチャリのこの部分ってこういう構造してるのか」と思いながら作業するのは結構楽しい。ゼロから工具をそろえると、安いママチャリが買えるほどの出費にはなると思うので、こういうのが好きじゃない人は素直に自転車屋に持って行ったほうがいいだろう。あと、素人作業なので、安全性に関してはすべて自己責任だ。とはいえ、構造を理解して作業すればそれほど危険な部分はないし、ママチャリなんで速度は出さないので自分的には問題ないだろうと思っている。むしろ、ノーメンテでキコキコ音を鳴らしながら走っているママチャリを下り坂で転がすほうがはるかに危なそう。

今日の作業は14 mmのボックスレンチとコッタレス(14 mmのボックスレンチが付属しているものもある)、フックスパナは必須だ。コッタレスを回す12 mm(だったかな?)のレンチかモンキーレンチも必要だ。

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