プレラとM400の類似性

手持ちのペンから類推すると、パイロットのペン習字ペン、カクノ、コクーン、プレラあたりはすべてニブやペン芯の基本形状が同じだ。ニブは万年筆の心臓部だが、ニブだけでペンの価値が決まるわけではない。材質、色、形状、重量(バランス)等、デザインでその性質は大きく変化する。

一般的にはカクノやコクーンの知名度が高い気がするが、この中で一番好きなのはプレラだ。キャップの開け閉めの感覚が秀逸だし、ペン先の段差が小さいので持ちやすい。また、キャップを閉めた時にコンパクトなのもいい。ペンクリップのつくりもすごくいい。先端が少し反り返っているため、ポケットに入れたりするときにすごくスムーズなのだ。また、その形状から、ポケットに収めたときペンの飛び出しが最小限なのもいい。

最近、M400をもらったことは書いたが、M400とプレラがよく似てるのだ。

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キャップを閉めた時の長さは若干M400が長いが、ほぼ同等。

どちらもインクが半分ほど入っている状態で、重量はM400が16 g、プレラが17 gだった(実測値)。ほぼ同等だが、プレラの方が少しだけ重量感を感じる。

デザインはプレラの方がクリアで自然な感じ。M400は古典的な万年筆のデザインではないけれど、金色パーツが使われているのと細部まで作りに隙がないので、いかにもいいものを使っていますという感じにはなる。

クリップの形状を観察してみよう。

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この通り、よく似ている。

当然、高級感はM400の方がある。M400のクリップは全体がしなりながら開くが、プレラの方はM400よりもバネ定数が高い感じで、固定している根本付近だけが変形するイメージだ。

下の写真はキャップを外して尻軸にポストした状態。

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このようにするとM400の方が1.5 cm程長い。

重心はM400がキャップの金環あたりで、プレラは若干それより高い位置にある。実際に筆記してみるとプレラの方が後方に重心が感じられ、重量がリア側に集中しているような印象を受ける。一方、M400は重量バランスが均一でもった時の印象がいい。

よく最初の一本は、みたいなテーマがあるが、自分はプレラのFかな。コンバーターが最初から付いているので、好きなインクと一緒に使うと愛着も沸くはずだ。十分に細いので手帳への筆記にも使える。万年筆らしさを味わいたいならMもアリだと思う。ただし、プレラのMは使ったことがないので何とも言えないのだが、コクーンのMニブが付いているとするなら、プレラのMはかなりいいチョイスになる可能性が高い。

サファリのEFも常用ペンとしては使いやすい。ただ、サファリにはこれ以上細い選択肢がないので手帳筆記などを考えると万能とはいいがたい。また、パイロットのペン先のような滑らかさがなく、若干サリサリとした筆記感だ。インクフローは通常筆記に適切で、自分は筆記感も嫌いじゃないのだが、最初の万年筆体験としては、パイロットの方がいいかなぁと勝手に思っている。

パイロット 万年筆 プレラ 色彩逢い 透明ブルー 細字 FPRN-350R-TL-F

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