rotring マルチペン フォーインワン

グラフギア1000を手に入れ、ペンケースに入れてみたところ、あともう一歩で抜群のセットができ上るのではないかという妄想に取りつかれてしまいました。ただいま、千葉県に向かって移動中なのですが、新幹線に乗る前に少し時間があったので広島駅前の蔦屋書店に行きました。ショーウィンドウを眺めていると、件のロットリングのフォーインワンが手招きしているのが見えたのです。(いや、間違いなくフォーインワンを見るために行ってるし・・・)

ネットで買えば安いのはわかっています、しかし、ショーウィンドウから出してもらい、手にしてそのまま持ち帰るという体験はなんとも言えない贅沢感があるんです。というわけで、買ってきました。(今、まだ新幹線の中です)

f:id:digistill:20180110191353j:plain

フォーインワンは26グラムあり、比較的重いです。軸は真鍮でできており、しっかりと塗装されています。塗装はいつかは剥げるでしょうが、シンプルなデザインだけにいい味となるでしょう。尻軸側の色指示の部分がただの印刷なので消えやすいかもしれません。この部分が消えるとどこで何色が出てくるかわかりにくくなると思います。消えるころには場所を覚えてしまっている可能性はありますが。

重心の位置はこの辺。

f:id:digistill:20180110191831j:plain

比較的重心は低めです。手にするとずっしりとした重みが感じられます。パイロットのキャップレスはカートリッジインクを実装するとおおよそ31グラム前後の重量です。また、比較的長く使っているジェットストリーム4&1ピュアモルトの重量が25グラムですからそれとほぼ同等です。筆記具としては重めですが、極端に重すぎるというレベルの重量ではないと思います。

黒、青、赤、0.5 mmシャープペンシルが実装されています。

本を読むときなどには緑も欲しいところですが、読書時にはマルチ8を使います。マルチペンは時々赤や青を使いたいときや、会議や出張の際の便利グッズとしての立ち位置だと思っています。単色で赤や青のペンがあり、使い分けることができるような環境ならば特にマルチペンは必要ないでしょう。

切り替えはLAMY2000と同様の振り子式です。調べると、ロットリングの場合、ペンデュラム・グラビティシステムというようです(明日にはきっと忘れています)。

f:id:digistill:20180110192826j:plain

出したい色のイラストを上にして、ノックするとその通りのリフィルがペン先から出てきます。戻すときにはグラフギア1000と同様にクリップの上部を押します。ただ、グラフギア1000は筆記時に内部ユニットがクリップの先端の背面のノッチに引っかかる形で固定されており、それを解除する形でペン先が引っ込むのですが、フォーインワンはそのような構造がありません。どうやらクリップ上部の内側に機構があるようです。LAMY2000の場合、リフィルを戻すときには再びノックする方式ですので片手で操作しやすいです。フォーインワン方式の場合、ポケットに収納したりしているときに誤ってノックしてしまっても固定されることがないのがメリットと言えるでしょうか。

シャツのポケットに差した場合、ペンの尻軸が結構飛び出します。クリップの強度もそれほど強くないので、シャツに挟んで持ち運ぶのはあまり現実的じゃないでしょう。

ペン先側はこんな感じ。

f:id:digistill:20180110193929j:plain

ラバーグリップはありませんし、ローレットでもありません。光沢のある塗装面がそのままグリップとなります。この方式はほどよく自然なグリップ感があり好きです。

ペン先はしっかりしていますが、どうしてもガタはあります。4色ボールペンは適切な位置をキープすればガタなしで筆記が可能です。また、多色ボールペンはわたしの中では長時間筆記をするような筆記具ではないので、気にしないというのが最も適切な対処かもしれません。どうしても気になるようなら、UV硬化樹脂でリフィル周りに薄くコーティングすればオッケーだと思います。

ボールペンの径はよくわかりませんが、国産ボールペンの0.7 mmくらいでしょうか。ルーペで確認するとアルスターの1ミリメートルボールよりも明らかに小さいボールであることは間違いないです。筆記線は割と細いです。旧油性タイプですが、筆記感は軽く感じます。ペン重量が重いせいもあるかもしれません。参考までに筆跡を示します。

↓照明の悪い条件で撮影した写真を色補正しているので、色の再現はできていません。

f:id:digistill:20180110195712j:plain

しっかりとした剛性、シンプルな見た目が所有欲を満たしてくれる一本ですね。

ちなみに、4色ボールペンをBICからフォーインワンに変えてみたペンケースです。

f:id:digistill:20180110195850j:plain

結構余計なものが入っていますが、基本的にはいい感じになってきました。

ちなみに、サファリ(シャープペンシル)とグラフギア1000の使い分けですが、一般筆記にはアルスター、数学や物理等、小さな文字や図形を書く場合にはグラフギア1000が合っています。サファリはペンを持ち変えずひたすら書くことで、太い文字となり柔らかな筆記感になります。スタイルを気にしないなら、クルトガアドバンスやオレンズネロと置き換えてもいいでしょうね。グラフギア1000は回転させながら書くのにすごく適しています。クリップ位置だけならグラフ1000の方が有利なのですが、個人的にはどうしてもグラフ1000の縦長ゴムがすべりやすい感じがしてちょっと苦手なのです。グラフ1000は現時点でわたしの中ではスマッシュを越えた存在となっています。

 

ロットリング マルチペン フォーインワン 1904455 正規輸入品
 

 

連絡はこちらから