軽くて低重心 伊東屋 2 mm シャープ 木軸

2 mm芯の筆記具は、アイディア出しや落書きに最適な筆記具です。こまめに芯を削れば、一般筆記にも十分使えます。これまで、ステッドラーの925-25-20と北星鉛筆の大人の鉛筆を使って来ましたが、今日紹介するのは伊東屋の2 mm シャープです。

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このシャープペンシルはインセンスシダーという鉛筆に使われる木材で作られているため軽いです。塗装はしてありますが、木が柔らかいので、塗装越しでも木軸独特の温かさを感じます。約15グラムと程よい重量で、軸は少し太めです。長さは132ミリで、少し短めです。先日紹介したぺんてるのP209と同じくらいです。

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大人の鉛筆と違い、クリップが実装されています。クリップは小ぶりです。オレンズネロやS20程ではありませんが、手への干渉は最小限に抑えられています。クルトガアドバンスと同じくらいの位置です。

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このアングルから観察すると、鉛筆と同じ材料が使われていることがよくわかります。

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チャックは金属製です。口金も金属(黄銅?)でできていて、全体的に低重心となっています。

重心位置を大人の鉛筆と比べてみましょう。

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重心からペン先までの距離が大人の鉛筆よりも短いことがわかります。また、全長が短いことで、後端部の回転モーメントが小さくなります。

筆記感は大人の鉛筆に比べるとかなり安定しています。手持ちのどのシャープペンシルとも違う、独特の安定感があります。

口金にはスリーブがあることにより、ペン先の視界がよくなっています。

芯の太さが2ミリもあると、書き続けると線がかなり太くなります。そのままラフに書き続けるのもいいですが、一般筆記にも使おうとすると、芯削りは必須です。わたしは二つ持っています。

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上の芯削りが北星鉛筆の大人の鉛筆に付属していたもので、下のは925-25-20を買ったときに買ったuniのものです。かつて楕円形のArtisという芯ホルダーがあったのですが、そのブランドのものです。

下の写真はArtisで削った芯先です。

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下の写真は大人の鉛筆で削った芯先です。

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 付属の芯はなめらかで、硬度はHBくらいだと思います。大人の鉛筆の芯とは違います。伊東屋のウェブサイトを見ると、替え芯は国産となっています。調べてみると、他には三菱鉛筆かオートくらいしか国産の2ミリ芯はないようです。

このシャープペンシルは芯削りで芯を削ろうとすると芯を保持する部品ごと回転しやすいです。大人の鉛筆は回転しないのですが。頻繁に芯を削る人にとってはデメリットになるでしょう。もっとも芯だけならカッターで簡単に削れますが。

ヘルベチカ 2.0mm芯シャープペン(木軸) 黒

ヘルベチカ 2.0mm芯シャープペン(木軸) 黒

 

 

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