プラチナ万年筆 プロシオン

発売前から少し気になっている万年筆がありました。プラチナ万年筆のプロシオンです。

プラチナ万年筆ニュースリリース

開発に5年かけたという5000円のスチール万年筆と聞くだけでどんなものかなと気になります。

色はディープシーを選びました。ちなみに、紙屋町の紀伊国屋には全色在庫がありました。

f:id:digistill:20180819225943j:plain

ペン先はこんな感じ。「コシがあり柔軟性に優れた五角絞り大型ペン先」ということです。金ペンではなく、ニブの材質はステンレスで、いわゆる鉄ペンです。今回購入したのはMニブ。

f:id:digistill:20180819225950j:plain

新開発のペン芯です。コンバーターを装着した場合、首軸までインクにつけなくてもこの穴からインクが吸入できるとのこと。

f:id:digistill:20180819225954j:plain

プラチナの万年筆なので、当然、スリップシール機構が実装されており、インクが乾きにくい仕様になっています。

想定外だったのは、キャップのネジが多条ネジになっており、一回転も回さずにキャップを取りはずすことができます。

初回製造ロットには下のような限定のミクサブルインクで作ったインクがおまけでついています。

f:id:digistill:20180819230003j:plain

色はDark Violet, Aqua Emerald, Gold Ochreです。混合比が書いてあるので、同じ色のインクを自分で調合することも可能です。楽しそう。

とりあえず、標準のインクを装着してみました。ブルーブラックかな?

ペンのサイズ、重量は以下の通り。全長139.7mm 最大径14.4mm 標準重量23.3g。ボディは金属です。

手持ちの万年筆で一番よく似ているのはLAMYのAionです。Aionはキャップをポストしないで書くことを前提に設計されていると思いますが、プロシオンは基本的にキャップをポストして使うのがよさそうです。キャップを尻軸にグッと押し込むと、しっかりと固定されます。

手にしてまず感じるのが、ペンの太さや重量バランスがすごくいいこと。若干重いペンですが、すごくいいです。

書き味はすごくなめらか。引っ掛かりやざらつきは皆無です。カクノやTWSBIのMニブも鉄ペンとしてはかなりハイレベルなのですが、それと匹敵するか凌駕するような書き味です。書いていてすごく気持ちがいいです。

ただ、若干残念なのはインクフローがシブいこと。これはわたしのペンの個体差なのかどうかはわかりませんが、少し筆圧をかけないとインクがスムーズに出てこない感じがあります。パイロットの金ペンがこんな感じの設定なのですが、スチールペンでこんなにシブい設定のペンはあまりないと思います。まだインクとペン芯が馴染んでいない可能性もありますので、この点に関しては少し様子を見ようと思います。

9月にペンクリニックがあるという情報を得ているので、調子が上向かなければ、その時に調整してもらう手もあると思っています。

 

 

連絡はこちらから