商品取り寄せになっていたのですが、今日出張から帰った後に佐川急便が持ってきてくれました。意外と早く着きました。
買ったのは通販のペンハウスです。梱包も丁寧でした。価格はペン先ユニットが1620円、クリップが432円でした。
Fニブはこんな感じ。
切割りの様子。
ペンポイントは非常に均等で、食い違いもなくきれいでした。スリットは鉄ペンらしく、先端まで軽く開いています。先日のMニブは先端付近が閉っていました。金ペンだと変形しやすいからかそれでもよく書けるんですが、鉄ペンはわずかに開いているくらいがフローがよくていいような気がします。
実際の筆記線はこんな感じです。
Mよりは細いですが、パケオのFよりは太いです。
スポーツとパケオのFのニブを比べてみます。
ちょっとこの写真ではわかりにくいかもしれませんが、スポーツのペンポイントがふっくらもっちり?しています。写真に写っている筆記と関係ない側にもイリジウムがふっくらと乗っている感じです。ニブ形状は似ていますが、Fなど刻印がわずかに違います。これが金型設計ロットのせいなのか、メーカーが違うせいなのかわかりませんが、ペンポイントの設計思想は違うような気がします。もしかしたら、個体差かもしれませんが。結果的にスポーツのほうが滑らかですが、線が太いです。
印象的だったのは、カートリッジを刺した瞬間にペン先までインクが来たこと。ペン芯の性能もいいのかもしれません。
書き心地はかなりいいです。
日本製のカクノはすごいと思っていたのですが、ドイツ製スチールニブも侮れません。というか、レベルは上かもしれません。
わたしの知る限り、ドイツにはJowoとかBoch、Schmidtなどのニブを供給しているメーカーがあります。Schmidtは外部調達しているとの情報もありました。TWSBIのニブもかつてはJowoやBoshが供給していたらしいです。今は自社生産とのうわさがあります。パイロットはイリジウムから自社生産しています。世界中にOEM生産しているメーカーと、自社のペン先だけを作っているメーカーを比べると、生産量はOEM生産しているメーカーのほうが多いはずです。だからOEMの方が品質が優れているとは言えません。しかし、数々のクレームに対応し、長年生き残ってきたメーカーにはそれなりのノウハウや品質が備わっている可能性は高いです。
少なくとも今回入手したスポーツのFニブの出来は素晴らしいです。
カヴェコ、やっぱり気になるメーカーですね。
スポーツにクリップを付けた様子です。
クリップはヌルヌルとどこまでも入っていきます。クリップをつけるとスポーツのシンプルな良さが少しスポイルされるような気がします。今回の出張では、スポーツをスーツの内ポケットにずっと入れていたのですが、いつかなくしそうだと思いました。実際、ホテルでスーツを脱いだ際、落ちてカーペットに転がっていきました。これが町中だったら落ちたことすら気が付かなかったと思います。
ここでちょっと手持ちのポケットサイズの万年筆を集めてみました。
左から、スポーツ、ブラス万年筆、プレラ、M400です。
いい感じです。