ジェットストリームに代表される最近のなめらか系のいわゆる新油性と呼ばれるボールペンは筆跡が濃く、いい感じです。初めて使った時には革命だと思いました。
ただ、改めて昔ながらのいわゆる旧油性と呼ばれるボールペンを使ってみると、これにはこれの良さがあるなと感じます。
書くという行為だけで言えば、万年筆の右に出る筆記具はありません。ただ、利便性や汎用性という観点で言えば、ボールペンが圧倒的に有利になってきます。
ボールペンは安いので、最悪落としたりしてもリフィルを交換することで機能を取り戻すことができます。これが万年筆だったら、致命的です。
旧油性タイプは実は軽い筆圧でも書けます、ただし、筆跡が薄くなります。言い換えれば、筆圧によって線の表情が変わります。また、必要以上に多くのインクが転写されないので、インクの持ちがいいのも特徴です。コストパフォーマンスがいいです。
軸のバリエーションが多いのも楽しいです。
書き出しのカスレやダマも、ボールペンらしさとして、どこか見慣れた風景と感じます。20年、30年前はそれが違和感としては存在しなくて、ボールペンとはそんなものという認識で受け入れていました。紙の端で、グルグルしてから書くのも儀式のようなものだったと思います。時には振ってみたり、ライターであぶってみたり・・・
旧油性ボールペンはいつでも気軽に安心して使える信頼性の高い筆記具だと思います。
一番上の写真は特に好きなものを選んで並べてみました。