シャーボX(LT3)はすばらしい

なんとなく食わず嫌いだったシャーボXですが、実際に使ってみると、すごくいいです。

回転繰り出し式の多色ペンは軸を回すとガシャガシャとうるさいイメージだったのですが、シャーボXはほぼ無音です。若干リフィル同士が擦れる音が聞こえますが、メカ自体は無音といっていいレベル、少なくとも私には音が聞こえません。

上位モデルは軸内部に消音のための部品が実装されたモデルもあるようですが、ウェブサイトを見ると、シャープユニットには筆記時の音を解消するための工夫がなされているようです。

拡大して観察してみました。

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シャープユニットにОリングが実装されています。リフィルユニットが強く壁に当たるのを防いでいるんだと思います。

昨日も書きましたが、シャーボXはペン先にガタがないわけではありません。uniのキャップ式シグノはテーパー形状のリフィル先端をネジで口金に押し当てるような形状でガタを最小限に抑えるような工夫がなされています。

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わたしも設計者ならこういう設計をすると思います。しかし、多色ペンで単純にこのようなことをすると、ペンがものすごく太くなってしまいます。

シャーボXのシャープユニットはどの方向でもどんなにペン先を叩きつけてもカチャカチャ音がほぼしません。よーく探すと小さな音がするポイントはありますが、気になるほどの音はないです。これまで多色ペンのシャープユニットは使いにくくておまけ程度と考えていたのですが、シャーボXのシャープユニットは普通にシャープペンシルとして使えます。

ロットリングの4 in 1はペンを振ると内部でシャープユニットが暴れて、カシャカシャ音がしますが、シャーボXはそれぞれのリフィルの固定剛性が高いのか、まったくと言っていいほどガタつかないため、リフィル同士が衝突しません。特に軸側に工夫がなされなくても、リフィルが軸内部の壁面に当たることはないと思われます。強く振り回しても、シャーペンの予備芯が当たる音しかしません。

日本人がまじめにいいものを作るとここまでいいものができるんだと実感できます。工芸品ではなく、量産品でここまでの完成度を出すのはすごいと思います。

残念なのは4色になるといきなり1万円のTS10になってしまうこと。4000円くらいでLT4とか出たら間違いなく即買いする。

ゼブラ 多機能ペン シャーボX LT3 ブラック SB22-BK

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