京都にTAGという文房具屋があります。
そのこにはタグステーショナリー株式会社のオリジナル商品が置いてあります。
昨日、オリジナル商品に文染(ふみそめ)という天然染料からできたインクシリーズがあることを下のブログで知りました。
たこぶろぐ TAG STATIONERYの「文染」は植物由来の自然派インク
専用サイトは下です。
京都市内には何か所かTAGがあるのですが、取り扱っているのはまだ寺町三条店のみだそうです。入り口からはそれほど大きな店に見えないのですが、結構奥行きもあり、二階建てに加え、地下もあるので、かなり広いです。一般的な文房具は大体そろっています。比較的新しい店なのか、現行品が多く、デッドストックを掘り起こす楽しみはありませんでした。
色は藍(あい)、葉緑(はみどり)、梔子(くちなし)、地衣(ちい)の4色がラインナップされています。
開発秘話を読んでいると、興味がわいてきて、欲しくなりました。
早速店に行ってみたのですが、藍と地衣は売り切れていました。店員に聞いてみたところ、今、東京でイベントが開催されていて、そっちに在庫を持って行っているので、人気の青系は店にはないということでした。藍か葉緑を買うつもりだったので、葉緑を買いました。
20 mlで2000円です。
緑系のインクは持っていないので、ちょうどよかったかもしれません。
ただ、青系も欲しかったので、隣の棚に置いてあった京の音シリーズの「秘色」も買いました。
40 mlで1500円です。
下のリンクの記事によると、秘色というのは「ひそく」と読み、「青磁器の色のような淡い緑色のことで、焼き物独特の灰みを帯びた青緑色が神秘的な美しさであることからこの色名がつきました」ということです。青磁器の淡い青緑のことのようです。
【5月末〜6月初旬出荷分】京の音 / 秘色 – TAG STATIONERY STORE
インクを買うときにはどの万年筆に入れるか迷います。今回はインク自体の色を楽しみたいので、2本あるTWSBI DIAMOD580に入れようと思いながら購入しました。
TWSBIを洗浄し、インクを入れてみました。
文染「葉緑」は細字に、京の音「秘色」は中字に入れました。
早速書いてみましょう。
紙はツバメフールスです。
色はどちらかというと少し淡い色です。線の濃淡がいい感じで出ます。特に葉緑は乾きが遅く、線のエッジの色が濃くなる傾向にあります。書いた直後よりも乾いてからのほうが味が出てきます。万年筆らしい筆跡になります。
葉緑素の緑と思うとなおさらありがたみがあります。
ルーペで少し拡大してみましょう。
これらのインクは通販でも買えるようですが、実際に店舗で買うと、買った時の情景が思い出されて物の価値が上がるように感じます。
これまでは濃いめのブルーかブルーブラックが好みだったのですが、こういう淡い色もおもしろいと思います。インクにはそれほど興味がなかったのですが、奥が深そうです。