出張で北海道に行ってきました。
新千歳空港にエアー・マミーというショップがあります。大学の友人が経営しているので、寄ってみました。
ペンが目に入ったので見てみたら、くらふと鈴来(リンクル)のカラムシャープペンシルでした。くらふと鈴来は旭川にある木工細工の会社です。以前、ネットで見て、欲しいと思ったことのあるシャープペンシルだったので購入することにしました。このシャープペンシルはシャープユニットとバネ以外はすべて木でできています。
色は黒檀とウォルナットで迷ったのですが、木らしさのあるウォルナットにしました。
早速見てみましょう。
ペンはこのようなピローケースに入っています。
全体のフォルムはこんな感じ。
重量は実測で9.2グラムと軽量です。
このあたりの形が独特です。
この部分をノックすると芯が出てきます。
小さな棒を取り外すとノック部分を外すことができ、芯を補充できるようになります。
最初は少し面倒に感じますが、慣れればそれほど手間取りません。
驚きなのはノック部分の構造です。拡大してみましょう。
棒を通す穴の中に白い半球状の部品が見えます。これはどうやらバネで保持されているらしく、押すと中に入っていきます。この球体が小さな木の軸のくぼみに入り込むことで、軸が保持されます。最初は木の軸が無理やり差し込まれているのかと思っていて、そのうちスカスカになるなと思っていたのですが、この構造ならかなり信頼性と耐久性は高いと思われます。
再びこの写真を見てみてください。
クリップは半分くらいが軸に埋まりこんでおり、かなりすっきりした見た目です。この部分もすべて木です。しかし、驚くことなかれ、このクリップはこんなに大きく開きます。
なんとバネ式です。この部品を受けるシャフトも木でできています。1 mmほどの小さな木が打ち込んであるのがわかるでしょう。
軸以外の木材はすべて黒檀でできており、耐久性は高いと思われます。
ペン先はこのように収納することができます。
ダブルノック式ですが、ペン先のガタはほとんどなく、ガタツキ感は皆無です。
10ノックで10 mmほどの芯が出てくるので、ワンノックが約1 mmと少し多めです。若干、精度が低いように感じます。
ペンの重心はほぼ真ん中あたりです。ペンが軽いので持った感じは自然です。
ペン先の黒い口金(黒檀です)の少し上あたりの太さは1センチメートルほどです。製図用シャープペンシルよりも少し太めですが、握り心地はいいです。感触的にはLAMY2000(LAMY2000が少し太め)の4色ボールペンに似ています。
オール木材のシャープペンシルと聞くと、何となく実用的ではないような気もしたのですが、これはかなり実用的に使えるシャープペンシルだと思います。
さらに素晴らしいことに修理対応も充実しています。しかも、修理代がかなり安いです。
http://www.rinkul.com/repair-how-to-replace/
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