ウェーバリーのインキを月夜からブルーブラックへ

カスタムヘリテイジ912のウェーバリーはお気に入りの万年筆のひとつです。

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パイロットの万年筆では最もスタンダードな10号ニブももつベスト型の万年筆です。

ウェーバリーというのはペンポイントが少し上向きになったタイプのニブになります。

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形状は少し特殊ですが、至って普通の書き味です。ニブが反っているので常に筆記角度を小さくしたような感じになります。また、筆記角度による筆記線の変化も小さく、クセがありません。フォルカンのように筆圧によってあからさまに線が太くなったりもしません。

最初は指の腹で書いているような感じが独特と感じるかもしれません。

パイロットの万年筆は少し筆圧を入れるとインクフローが良くなりメリハリが付くような設定になっています。

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上が軽く書いたもの、下は普通の筆圧をかけたものです。

最近は普通紙を日常的に筆記用紙として使うことが多いのですが、色彩雫の月夜だと滲みが気になります。そういうわけでインキ(パイロットではインクをインキと表記します)を純正のブルーブラックにしました。パイロットのブルーブラックはプラチナのブルーブラックと違って、普通の染料インキです。酸化によって黒が濃くなったりはしません。染料インキは耐水性がほとんどなく、水にさらすと筆跡がほとんど見えなくなるものもあります。そんな中でも、パイロットのブルーブラックは割と筆跡が残ります。また、割と滲みにくいです(濃縮されると少し滲みやすくなります)。

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この普通のブルーブラックもなかなかいい色ですよ。

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30mlで400円と、コスパも魅力です。

 

 

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