クルトガダイブのことがだいぶわかった

文具王が詳しい解説をアップしています。


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長い動画でしたが全部見ました。

この動画を見て、根本的に私が勘違いしているポイントがありました。クルトガダイブは少しずつ芯が繰り出されるわけではなく、筆記とともにガイドパイプが短くなっていくようです。そして、数百画書くと自動でノックが成されます。その辺の詳しい上の動画を見てもらった方がいいと思いますが、簡単にいうと、螺旋状のカムのような構造があり、一回転すると噛み合わせがなくなり落ちます。坂道を登って、垂直に落ちて、また登って・・みたいな感じです。その落ちる動きを使って自動ノックを達成しています。実はこのカム構造、私も実際に製品開発で使ったことがあります。クルトガとこのカムを組み合わせて、ボールチャックを併用すればうまいこと行くんだなぁと感心しました。動画でも言っていますが、減速の仕組みや繰り出し量などの具体的な数値を決定するのは大変だっただろうなと思います。

動画を見る限り、繰り出し量と筆記量のバランスはだいぶいいようです。ただ、機能考察したように、繰り出し量は芯の減り方を考慮して行われているわけではなく、一般的な筆圧や筆記を想定して設定してあるだけのようです。動画を見る限り、そんなに難しいこと考えなくもかなり快適に使えているように見えました。

入手したらまた改めて色々見ていこうと思います。5500円という価格をどう見るかですが、ガイドパイプを紙に当てずにオートマチックな芯繰り出しを達成するという革新性にどのくらいの価値を感じるかで決まると思います。この手のシャープペンシルは書き心地云々で語るのではなく、技術者がどんな工夫をここに入れ込んだのかとかそういう見えない努力を自分の肌で感じることに価値があると感じています。シャーペンなんて書ければなんでもいいんだという人が買っても5500円の価値をそこに見出すのは難しいでしょうね。それはそれで一つの価値観なので否定するようなものでもないですが。

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