クルトガダイブ自動芯出し調節ダイアルの挙動をもう少し詳しく考察してみた

これまた他力本願。

文具王の動画の後半を予備知識として見てください。


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さて、ちょっと数学的に観察して見ましょう。

先日書いた絵と基本的には同じです。

ガイドパイプから芯が出ている状況を考えます。その時、芯の初期長さをL0、ガイドパイプの初期長さをP0とします。

tは画数です。

αは筆圧による係数で、筆圧が高い場合、大きくなります。

βはガイドパイプが引っ込むスピードで、これは一定のようです。

この状況において、ガイドパイプから芯が飛び出ている量はL-Pで

L - P = (L0 - P0) - t(α - β)

と表現できます。

この時、α < βが基本の考え方となります。なぜなら、ガイドパイプが引っ込む速度よりも、芯が減る速度が早い場合、画数が多くなると芯の露出量がゼロになってしまいます。

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文具王の動画を見ていて発見したのですが、α < βだと、βが0になるポイントまで芯の露出量がちょっとずつ長くなります。そのままだとどんどん芯の露出量が増えてしまうので、あるときを境にβがゼロ、つまり、ガイドパイプの引っ込みが停止します。停止した後は傾き-αで芯の露出量が減ります。

調節ダイアルはβ=0になるポイントを変えているんですね。

理想的にはL0-P0になったら、ガイドパイプが飛び出して、振り出しに戻るといった挙動になります。もちろん、最後がL0 - P0になることはないと思います。ガイドパイプが飛び出すタイミングで芯の露出量がL0 - P0よりも大きすぎたから、MIN側に、小さすぎたらMAX側にダイアルを調節するといいことになります。

当然、完全一致することはないんですが、実用上はこれで十分なんでしょう。最悪、芯がなくなるまで、なんとなくバランスが取れていればいいということになりますが、一気にそんなに勉強するかな?笑

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