アリシスLPN-35:日本のものづくりの真髄

二穴パンチはずっとこれを使っています。

カールのNo. 35というやつで、商品名などはよくわかりません。いつ購入したかもよく覚えていません。机の引き出しに入れたかったので、小さいものを選んだんだと思います。

特別な思い入れがあるわけではないですが、壊れないので使い続けています。

現行機種だとデコレ・パンチDPN-35というのが似ています。35という番号から見ても、なんか後継機種のような気もします。

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主に会社で使っていて、自宅には2穴パンチがありません。

2穴パンチがあれば、紙をストックしておくのに便利なので、買うことにしました。

カール事務器のアリシスLPN-35です。

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35枚も穴を開けることはほとんどないと思いますが、大は小を兼ねるということでこのサイズにしました。

No. 35と比べると結構大きいです。

文具王が詳細を解説した動画があります。

youtu.be

アリシスは2年くらい前に改良版になったようで、仕様が結構変わっています。

まず、ゲージが金属製になっています。

No. 35はプラスチックの棒で、めちゃくちゃぐらぐらしますが、アリシスのゲージはかっちりしています。ぐらぐらでも目安としては十分使えますが、かっちりしていると気持ちがいいです。

旧型は紙の端の当て具が可動式になっていて、突起部を引っ込めることができるような仕組みになっていましたが、新バージョンは固定式です。

おそらく耐久性を考えたんだと思います。

また、以前のゲージは蛇腹をうまく使った構造になっていましたが、新型は金属の棒が刺さっているだけになっています。同等の機能をシンプルな構造で実現しており、これもコストダウンや耐久性向上に役立っていると思います。

ストッパーはレバーを軽く押すと解除されます。

固定の時は少しコツが要ります。と言っても、レバーを下げながら、棒を押し、そのままレバーを引き上げると固定されます。これも仕組みは簡単で、バネ付きの棒が穴に刺さっているだけです。特別なロック機構はなく、棒にかかる剪断力により棒の引き抜き方向に摩擦力が発生し、固定される形です。つまり、基本、棒にはバネによって常に外に出るような力がかかっている状態ですが、剪断力により発生する摩擦力で固定されます。ですから、レバーを押して剪断力がなくなると、棒は直ちに外に飛び出すわけです。

ゴミ捨ての部分にも一工夫あります。

このように手がかりをつけることで、すごく開けやすくなっています。No. 35もそうですが、蓋は一部しか開かないようになっているので、紙が飛び出すのを防げます。

アリシスの1番のセールスポイントは弱い力で穴あけができることです。リンク機構を工夫することで、テコ比を上げています。よって、穴を開ける際のストロークは長くなるわけです。稼働部が増えるとコストも上がりますし、組み立て後の精度は原理的に低くなります。このような機構がなくても35枚くらいならそれほど苦労なく穴あけできると思いますが、子供や年配の人など、使える人の幅が広がりますし、使用感も良くなります。そこに切り込んでいったカールの姿勢がいいですね。

その他にもかなり見所が満載です。

そして極め付けはこれです。

当然できるように設計してあるだろうなと思いましたが、しっかり設計されていました。

耐久性と使い勝手をよく考えて作られています。

また、コストダウンも単なるコストダウンではなくて、設計の工夫により部品点数を減らし、結果的にシンプルかつ耐久性や組み立て精度が上がるような結果になっているような気がします。

アリシス LPN-35に日本のものづくりの真髄をみた気がしました。

余談ですが、子供の頃、といっても小学校に入るだいぶ前のことですが、穴あけパンチの下にある丸い紙は「穴の素」だと思っていました。つまり、あの紙が入ってるから穴が開くと思っていました。ホッチキスの延長線で発想したんだと思います。普通に考えればわかることですが、当時は理屈で物事を考えてはいなかったように思います。ただ、子供ながらに不思議には思ってて、なんでそんなことが起きるんだろうとは思ってました。

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